お菓子には日本で生まれた和菓子と、海外から伝わった洋菓子があります。
おやつの定番である焼き菓子にも、お煎餅やおかきのような和菓子と、クッキーやビスケットのような洋菓子にわかれます。
そこで気になったのがクッキーとビスケットの違いです。
クッキーもビスケットも美味しいから好き
別に違いなんてないんじゃないの?
英語とフランス語の違いとか?
知識がない者同士が会話すると、こんな感じになります。
ほんとのところはどうなのか、クッキーとビスケットの違いについて調べてみました。
クッキーとビスケットは同じ?
クッキーとビスケットの違いを調べると、どちらも同じ焼き菓子のことで、そもそもの違いはなかったそうです。
イギリスではビスケットと呼び、フランスでもビスキュイ、そしてドイツではビスキューイなどと呼ばれていて、どれも焼き菓子のことで同じものを指しています。
ですがアメリカでは、イギリスでビスケットと呼ばれるような焼き菓子のことをクッキーと呼ぶようになりました。
クッキーの由来は、オランダのクークという焼き菓子だと言われています。
アメリカという国は、世界中から様々な人種や民族が移民してできた国ですから、色んな国の言葉が語源になってアメリカ独自の名前がついたお菓子や料理などは数えきれないほどあるのでしょう。
ちなみに、アメリカでビスケットと呼ばれるのは、ふんわりとした弾力のあるパンに近いものです。
要するに、クッキーもビスケットも同じお菓子なので、違いはないのですね。
菓子業界では分けている
元々は同じ焼き菓子のはずなのに、日本ではクッキーとビスケットとわざわざ分けて販売しているのが不思議ですよね。
その理由には、ビスケットとクッキーに対する日本人の勝手なイメージが関係しているようです。
ビスケットやクッキーのような洋風の焼き菓子が日本に伝わってくると、どちらも同じなのに何となくクッキーの方が高級品というイメージが広まっていきます。
そうなると、高級品に見せて販売価格を釣り上げようとする業者も出てきます。
そこでビスケットとクッキーを区別するルールが定められました。
クッキーもビスケットも、小麦粉とバター、牛乳などを原料とした焼き菓子ですが、脂肪分が40%以下のものはビスケットと呼ぶことになりました。
クッキーは脂肪分が40%以上であり、見た目が手作り風であることが定義となっています。
この定義は日本以外の国では通用しないので、海外でビスケットとクッキーの違いを説明しても理解されないのです。
まとめ
ビスケットとクッキーの違いが見た目と脂肪分の含有量だったなんてちょっと驚きでした。
たしかに家で作るのはビスケットではなくクッキーですから、手作り感があることも大切なポイントなのですね。