口裏合わせは悪いことを企む者がすることなの?他の言い方との違い

ことばの意味

口裏合わせをしている・・というのは、いかにも悪巧みをしているイメージがありますよね。

嘘をついて人を騙したりする悪い人たちが、嘘を見抜かれないように口裏合わせをする。

口裏合わせをしていたと聞けば、ほぼ「悪いこと」というイメージになっていますが、本来はどうなのでしょう。

口裏合わせについて調べてみました。

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口裏合わせの意味とは

口裏合わせは、口裏を用いた言葉です。
口裏はもともとは「口占」から口裏となりました。

話している言葉を聞いて、吉か凶かを占うことがもとになっています。

心の中にあることがわかるような話しぶりのことを、「口裏から察することができる」などと言うことから、口裏には言葉の裏にある真意という意味でもあるのです。

口裏合わせは、話の内容が食い違ったりしないように、あらかじめ話を合わせておくことです。

嘘がバレないために話を合わせることが口裏合わせということではなかったのですね。

口裏合わせが悪巧みに聞こえる理由

本来は、話しが食い違ってしまうのを防ぐためにするのが口裏合わせです。

悪い意味ではないのですが、なぜ口裏合わせが悪いことを企む時をイメージしてしまうのでしょうね。

想像すると、裏という文字が悪いことに結び付けてしまうのではないでしょうか。

表と裏があれば、裏はネガティブワードに使われやすいですよね。

裏の顔があるとか、裏口入学とか、裏から手を回すとか。

だから口裏合わせが悪巧みをすることというイメージが広まったのではないかと思います。

実際に口裏合わせをするのは、嘘がバレないようにしたり、何か隠したいことがある時に使われています。

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口裏合わせと同じ意味の言葉

「口裏を合わせておこう」なんて言うと、いかにも悪いことを考えている人みたいなので、もっとイメージの良い言葉を使いたいですよね。

普通に使いやすいのは打合せですね。

打合せしておきましょう。
これで悪いことをしようとする準備とは思われませんよね。

他にも、申し合わせるという言葉もあります。
打合せよりも口裏合わせの本来の意味に近い感じがしますね。

他にも、似たような意味を持つ言葉が沢山見つかりました。

「段取り」
「根回し」
「談合」
「すり合わせ」

どうしても、少し胡散臭さを感じさせる言葉が出てくるのですよね。

前もって準備することだけなら悪いことじゃないのですが、どうしても隠し事や嘘を見抜かれないための事前準備がチラついてしまいます。

まとめ

口裏合わせをしなければいけないような状況は、できれば避けて通りたいものです。

口裏合わせするのなら、ボロが出ないようにしないとダメですね。
完ぺきな口裏合わせなんて、なかなかできないものなのでしょう。

嘘を隠す口裏合わせはバレるものだと思っておきましょう。