「募金した」というのは間違い?正しい表現は?間違えやすい言葉

ことばの意味

募金箱を目にして、「○○募金に募金した」という人がいます。

「募金する」とか「募金した」とか普通に使っている言葉ですが、この「募金」の使い方は正しいのでしょうか。

「募金」について解説しましょう。

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募金とは

「募金」とは、読んで字のごとくですが、お金を募ることです。

何か目的をもって、多くの人からお金を募ることを「募金する」というのです。

つまり、募金はお金を集める側が使うのが正しいので、お金を出す側が「募金する」とか「募金した」というのは間違っているのです。

募金と同じような意味のカンパについてはこちらで解説しています。

正しい言い方は

福祉や災害支援などの目的で行われている募金に金銭を出した場合、「募金する」とか「募金した」ではなく、「寄付する」とか「寄付した」というのが正しい表現です。

お金を集める側は寄付金を募るので募金ですが、お金を出す側は「寄付する」というのが言葉の意味として正しいのですね。

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義援金と支援金は違う?

日本は地震や台風など自然災害が多いですよね。

とくに2011年の東日本大震災から、立て続けに大規模な自然災害が日本各地で起こっています。

その度にテレビやラジオ、新聞などで目にするのが「義援金」や「支援金」という寄付の方法です。

義援金も支援金も被災者への寄付という意味では同じですが、わざわざ言葉を分けているのは、使われ方に違いがあるからです。

義援金と支援金の違いを理解しておくと、今後の寄付の方法を選ぶ時に役に立つかも知れませんね。

義援金とは

義援金は、テレビ局や自治体、赤十字や共同募金などが受付をします。

特徴としては、被災者に公平に配分されることと、被災者へのお見舞いのために使われます。

ただし、公平に分配するためには、被害状況の詳細が確認されるまで時間がかかるので、被災者の手に素早く届くわけではありません。

支援金とは

支援金は、ボランティアやNPOなどの団体を選んで、その団体が使い方を決めます。

被災者に直接届く義援金とは違います。

ただ、被災状況の詳細を把握してから分配される義援金に比べて、素早く届き、必要な復旧や復興に使えます。

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まとめ

募金、寄付、義援金、支援金は全て困っている人や地域を助ける目的で集められるお金という意味では同じです。

義援金や支援金の募金に寄付する気持ちが大切なので、言葉の意味を難しく考える必要はないのかも知れませんが、参考までに。

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