【虎狼より人の口恐ろし】の意味とは!今も昔も共通してる!

ことわざ・慣用句

虎や狼は、人を襲うこともあるので、遭遇すれば危険極まりないです。

虎や狼がウロウロしているような場所は日本にはありませんが、危険な生物や猛獣と山里で遭遇することはよくニュースになっています。

虎狼より人の口恐ろしということわざは、虎や狼という人間にとって恐ろしい動物を使うことで、伝えたいことをわかりやすく表現しているようです。

虎狼より人の口恐ろしということわざが伝えようとしている意味について解説します。

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虎狼より人の口恐ろしの意味とは

虎狼より人の口恐ろしとは、人のうわさや悪い評判は虎や狼よりもほよど恐ろしいものだということです。

虎や狼に遭遇したとしても、逃げれば済むことです。
しかし、人のうわさや悪口などは、そこから逃げると余計に怪しまれてしまうので、逃げることもできないという意味なんです。

例えば芸能人などのスキャンダルでも、きちんと記者会見をして対応すれば、少し時間がたつと騒ぎも収まっていくものです。

しかしスキャンダルに対して何の対応もしないまま、逃げ回ってしまうと、「きっとホントのことだから釈明することもできないんだ」とさらに悪く言われてしまうことがあります。

人は勝手なもので、真実かどうかを判断できなくても、コソコソと逃げると「やっぱりね」と思い込む傾向があります。

そう考えると、人の口から出るうわさや悪い評判は、虎や狼よりもよほど恐ろしいものなんですね。

人の言葉の恐ろしさを伝える「三人寄れば金をも溶かす」という言葉もあります。

一度でも悪いうわさが流れてしまったら、逃げるのは自分の身を守ることにならないという教えでもあります。

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反対の意味を持つことわざ

人の悪口、真実でもないのに色々言われる噂話などから身を守るのは虎や狼から逃げるよりも難しいという意味のことわざが「虎狼より人の口恐ろし」です。

ですが、こんなことわざもありますよね。

人の噂も七十五日です。

人が噂しているのは、せいぜい七十五日くらいのもので、それ以上経つと徐々に忘れられていくという意味です。

悪い噂を流されたとしても、逃げ隠れしないで、時間が流れるのを待つのが一番の方法だということを伝えています。

七十五日という日数の意味ですが、75日というと二か月半くらいのことです。

二か月半も経つと、季節も変わってきますよね。

季節の変わり目になると、人々も自分たちの生活のことで忙しく、他人の噂話ばかりに興味を引かれてはいられません。

二か月半くらいガマンしていれば、自然に噂は消えていくので、しばらくはジタバタしないことが一番の対策になるというわけです。

まとめ

虎狼より人の口恐ろしということわざは、人の口ほど恐ろしいものはないということを伝えるにはぴったりです。

ホントに人は好き勝手に噂をしますからね。

そんな時は季節の変化を感じるまで、適当に聞き流せるようになるといいのではないでしょうか。