【一番風呂は馬鹿が入る】ということわざにはどんな意味があるの?

ことわざ・慣用句

お風呂は一番風呂が気持ちイイよね!
そう思っている人には、とても言い難いのですが、「一番風呂は馬鹿が入る」なんてことわざがあるのです。

一番風呂が好きな私は馬鹿なのか・・

 

ひよこ
ひよこ

そういうことになりますね。

 

・・・・・・・。

色んな人が入った後のお風呂よりも、一番風呂の方が気持ちよさそうなのは、誰しも思うことなのに、なぜ馬鹿なんて言うのでしょうね。

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【一番風呂は馬鹿が入る】の意味とは

「一番風呂は馬鹿が入る」とは、

沸かしたばかりの新しいお湯は、きめが粗くて肌に刺激があるので入りにくく、健康にもよくない。

このような意味です。

沸かしたばかりのお湯は、たしかにキレイです。
だから一番風呂を好んで入りたがる人がいるのですが、このことわざの意味を知ると、「お先にどうぞ」と言いたくなるはずです。

一番風呂が体に良くない理由

一番風呂がなぜ肌や健康に良くないのか、それを具体的に理解できないと、ことわざの根拠も信用できませんね。

でも、一番風呂が体に与える影響について研究され、すでに解明されています。

寒暖差が大きい

一番風呂は、浴室の温度がまだ低い状態で入ることが多いですよね。
夏なら問題ないですが、気温が低くなると、一番風呂で浴室に入るとヒヤッとします。

この寒暖差が血管を収縮させてしまい、心臓に負担をかけてしまうと、怖いのです。
お年寄りにはとくに危険なので、おじいちゃんやおばあちゃんに気を使って、一番風呂をすすめるのは注意しないといけませんね。

お湯がキレイ過ぎる

一番風呂は、水道水がそのままの状態で沸いているので、キレイなのは当たり前です。
しかし、不純物がほとんど入っていないお湯は、人体の体液と濃度の差が大きいので、刺激を与えてしまいます。
一番風呂に入った経験があれば、肌にチクチクとした刺激を感じるという感覚がわかると思います。

色々な人が入っているうちに、皮脂や汗などがお湯に混ざり、お湯がマイルドになるので、肌に刺激を感じなくなります。
一番風呂にばかり入っていると、皮膚のトラブルを起こすことがあるのです。

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一番風呂に入らなければいけない人はどうする?

「一番風呂は馬鹿が入る」なんて言われたくないから、誰も一番風呂に入らなくなるのは困りますよね。

でも、一番風呂に入るのは健康にも肌にも良くないのなら、誰かが犠牲にならなければいけないのでしょうか。

一人暮らしなら、どうしようもありませんよね。

でも心配ありません。
2つの解決方法があります。

部屋と浴室の寒暖差による身体への負担を軽減するために、お風呂に入る前に浴槽のフタを開けて、湯気で満たして温度を上げておきます。

バスタブに給湯する時に、シャワーを使うと、さらに浴室の温度を上げるので効果的です。

そして、お湯がキレイ過ぎる問題は、入浴剤を入れればOKです。
「そんな簡単なことで?」拍子抜けしてしまいそうですが、お湯に不純物が混ざればマイルドになるので、入浴剤で解決するのです。

もうこれで、一番風呂に入っても、「馬鹿」なんて言われませんよ。

まとめ

「一番風呂は馬鹿が入る」ということわざは、お年寄りや子供など、身体や肌が弱い人に注意を促す意味があったのです。

人を馬鹿にするためのことわざではないので、誤解しないようにしましょう。
でも、ちょっとキツイ表現ですよね(;’∀’)