【米の飯に骨】とはどういう意味があるのだろう!伝えたいこととは!

ことわざ・慣用句

「米の飯に骨」とは、どんな意味なのでしょう。

お米を炊く時に、水加減を間違えて硬いご飯に炊きあがってしまうとか。

それとも、時間を間違えて芯の残った炊きあがりになったとか。

米の状態を表す言葉であれば、そういうことなのかも知れません。

ですが、「米の飯に骨」はそのままの意味ではないので、深い意味が隠れているはずです。

どのような意味があるのか、「米の飯に骨」について解説しましょう。

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「米の飯に骨」の意味

「米の飯に骨」とは

うわべだけ見ると、親切そうに見えるのに、裏には悪意が隠れている。

という意味があります。

表面上は良い人ぶっていても、内心は悪意を隠しているような人のことを表す言葉なのです。

ホカホカに炊けた美味しそうなご飯の中に、そのせっかくの美味しさを損なうような異物が混じっていることを例えています。

今は精米技術が進化しているので、炊いたご飯の中に異物が混ざるようなことは、まずありません。

ですが、昔はご飯に小石などの異物が混ざることは珍しくなかったのです。

お米を丁寧に研ぐことで、異物は取り除かれでしょうが、たまには混ざっても仕方なかったのでしょうね。

そういう経験をする人が多かったので、「米の飯に骨」という言葉が生まれたのでしょう。

「米の飯に骨」の使い方

「米の飯に骨」の使い方を例文で見てみましょう。

例文①

こと子
こと子

さっき先輩から何か言われてなかった?

アドバイスしてもらった。

こと子
こと子

そうなんだ。
いい先輩だね。

そうなんだけど、米の飯の骨というか、何か含んでいるみたいな印象があるのよ。

こと子
こと子

ほお・・・

考え過ぎかも知れないけど、アドバイスと見せかけてホントは私を陥れようとしている罠かも~

こと子
こと子

考え過ぎよ。

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例文②

どうして人の好意を素直に受けないの?

それはね、過去に失敗したからだよ。

どんな失敗?

すごくイイ人だと思って信用してた人に騙されたことがあるから。

善人に見えたのに悪人だったってことか。

うわべの好印象に惑わされないように「米の飯に骨」と肝に銘じているんだ。

「米の飯に骨」の類語

「米の飯に骨」のように、表面上では良い印象でも、裏に悪意が隠れているという意味の言葉は他にもあります。

「餅のなかの籾」
「旨いものに砂」
「笑中に刀あり」
「笑いの内に刀を砥ぐ」
「口に蜜あり腹に剣あり」
このように、うわべの好印象に騙されないように注意を促す意味の言葉が数多く存在します。
人を信用する前に、まず裏の悪意を疑うなんて悲しいことですよね。
ですが、昔から人を騙したり陥れたりする人物ほど、表面上は好印象だったりします。
それに騙されて泣く人が多いからこそ、このような言葉が数多く生まれたのではないでしょうか。

まとめ

「米の飯に骨」という言葉が生まれた時代には、お米のご飯の美味しさに価値を皆が感じていたからだと思います。

美味しい食べ物の代名詞だったのではないでしょうか。

だからこそ、「米の飯に骨」の意味を皆が理解できたのだと思います。