「古傷は痛みやすい」とは、昔のケガが時々痛むことですよね。
交通事故のケガが、季節の変わり目に痛むとか、治ったように見えているけど、古い傷が痛むことです。
雨の日は、古傷が痛むという人もいますよね。
「古傷は痛みやすい」という言葉は、そのままの意味で使ってもいいのですが、体の負った傷ではないことでも使われています。
どのような意味で使われるのか、「古傷は痛みやすい」について解説します。
「古傷は痛みやすい」の意味
「古傷は痛みやすい」という言葉は、古い傷が後になって痛むことから、実際に追った傷とは違う使い方もされます。
それは、心の負った傷とでも言いいますか・・。
過去の大きな失敗をしたことや、昔の嫌な出来事は、普段は忘れているようでも、何度も思い出しては、胸が苦しくなるようなことがありますよね。
とてもツラい経験をすると、その記憶は何年も何十年も鮮明に残ってしまい、忘れられなくなるのです。
それはトラウマとも呼ばれますよね。
過去のツラい出来事によって、心を病んでしまえば、体にも影響してしまうこともあります。
後々になってたたるような嫌な出来事のことを、古傷という言葉で表したのが「古傷は痛みやすい」なのです。
「古傷は痛みやすい」の使い方
「古傷は痛みやすい」の使い方を例文で見てみましょう。
金曜日の夜、何か予定ある?
とくに予定はないよ
じゃあ、合コン参加してくれない?
え!合コン?
うん
一人キャンセルになって、人数が合わないの
無理だよ
どうして?
予定ないんでしょ?
私は合コンとか嫌いなの
そんなことばっかり言ってるから、ずっと彼氏いないんじゃない!
要らないの
もしかして、まだ前の彼のこと引きずってるの?
引きずってるわけじゃなくて、懲りたの
ただの飲み会だと思ってくれればいいのに
ごめん、無理
元カレとも合コンで知り合ったから嫌なの
古傷は痛みやすいのよ
そっか、ごめんごめん
嫌なこと思い出せちゃって
このような使い方ができるので、会話の中で使えると思います。
なぜ嫌な記憶ほど思い出すのか
ところで、なぜ嫌な記憶ほど鮮明な記憶として残り、何度も繰り返し思い出してしまうのか、不思議に思いませんか?
「古傷は痛みやすい」という言葉には、心に傷を負うような嫌な出来事を度々思い出しては、苦しむことを意味しています。
それほど嫌な記憶は何度も思い出してしまうのは、なぜなのでしょう。
何度も思い出すので、脳の記憶回路が太くなり、余計に忘れられなくなるとも言います。
嬉しいことや楽しいことは、嫌な記憶ほど鮮明に残らないのも不思議です。
その理由は、人間の本能によるものだとわかりました。
嫌な出来事を脳に刻むのは、「失敗を繰り返さないため」の本能だったのです。
失敗によって、命を落とすようなことがあれば困るので、脳は悪い記憶を忘れないようにして、同じ過ちを繰り返さないようにしているのです。
それに対して、楽しいことや嬉しいことは早く忘れて、同じことでもまた喜べるようにしているのです。
大人になると、色々な経験を重ねるので、嬉しいことも少なくなってきます。
良い事の記憶が残れば、喜べなくなってしまうのでしょう。
初めての経験のように楽しく感じられるように、良い記憶は忘れるようになっているというわけです。
まとめ
「古傷は痛みやすい」という言葉は、実際のケガの傷だけではなく、心に刻まれた嫌な記憶による苦しみにも使えるのですね。
体の傷も心も傷も、見た目にはわからなくなっていても、ズキズキと痛むことがあるのは同じなのでしょう。