「喧嘩は降り物」ということわざの意味を知っていますか?
喧嘩が好きという人もたまにはいるかも知れませんが、ほとんどの人は好んで喧嘩をしたがることはないでしょう。
そんな喧嘩に関することわざです。
「喧嘩は降り物」の意味や使い方など解説します。
「喧嘩は降り物」とは
「喧嘩は降り物」とは
喧嘩は空から降ってくる雨や雪などと同じように、いつどこから身に降りかかってくるかわからない。
という意味のことわざです。
喧嘩しようと思っている人はいませんが、思いもよらないことで喧嘩を売られてしまったり、言いがかりをつけられて喧嘩になってしまうこともあるので、防ごうとしても防げないこともあるということを伝えています。
防ぐ方法がないからこそ、気をつけないといけないという教えでもあります。
「喧嘩は降り物」の使い方
「喧嘩は降り物」の使い方を例文で見てみましょう。
今日さ、取引先でトラブルになったんだよ
どうして?何かミスしたの?
違うんだよ。アポ取ったのが14時だったのに、電話対応した人が午後4時と間違えてメモしたみたいでさ。
じゃあ向こうのミスじゃん。
でも、こっちが14時ってアポ取ったとこを証明できないから・・。
そんな無茶苦茶なことってある?ちゃんと説明したの?
もちろん、14時でアポを入れたことは説明したよ。でもさ、「じゃあこっちが間違えたって言いたいのか」って逆ギレ気味な雰囲気になってしまった。
困るね~
しかも、連れてった後輩のAがムッとした顔してなかなか頭を下げないから、もう少しで商談が白紙になる寸前だったよ。自分がミスしなくてもこんなことになるなんて、災難としか言いようがない。
喧嘩は降り物って言うけど、ほんとにどこでトラブルに遭うかわからないよね。
このように、自分からトラブルを起こすつもりなんて0.1%もないのに、揉め事に巻き込まれることがある時に使えることわざです。
「喧嘩は降り物」と同じ意味のことわざ
「喧嘩は降り物」と同じ意味のことわざは他にもあります。
「喧嘩にかぶる笠はない」ということわざは、「喧嘩は降り物」とほぼ同じ意味です。
いつ吹っ掛けられるかわからない喧嘩は、予期せぬ災難と同じなので防ぐ方法はないという意味のことわざです。
喧嘩のことわざが生まれた背景
「喧嘩は降り物」や「喧嘩にかぶる笠はない」など、喧嘩を防ぐことはできないという意味のことわざは、江戸時代に生まれたと考えられます。
江戸という町は、その時代では世界一の人口密集地でした。
そのため、人同士がぶつかればどこで喧嘩が起きても不思議ではなかったからです。
今でもラッシュ時の駅ではトラブルが起こることも多いので、人が多ければ喧嘩がどこで起こっても不思議ではないのでしょう。
「火事と喧嘩は江戸の華」と江戸は火事と喧嘩が多くて、それが名物のようなものだとする慣用句まであるほどです。
「喧嘩は降り物」ということわざが生まれたのも、そういう時代だったからではないでしょうか。
まとめ
「喧嘩は降り物」ということわざを使いような出来事は歓迎しませんが、避けられないこともありますよね。
理不尽なこともあるのが世の中です。
それでもできるだけおだやかに暮らせるように気をつけましょう。