話し上手の人を羨ましく思う反面、話すのが苦手なら聞き上手になれば良いと思ったりします。
「話し上手の聞き下手」ということわざもありますからね。
ところが「話し上手は聞き上手」ということわざもあるのです。
話し上手なのに聞き上手なんて、そんなのズルい!と言ってしまうそうですが、この2つのことわざってどちらかが間違っているのでしょうか。
「話し上手の聞き下手」と「話し上手は聞き上手」の2つのことわざについて調べてみました。
どちらかが間違い?
「話し上手の聞き下手」と「話し上手は聞き上手」の2つのことわざのどちらかが間違いなのか・・という疑問について調べてみた結果ですが、どちらも間違いではありませんでした。
2つともことわざとして使われていました。
まったく逆の意味のことわざがあるのは珍しいことではないので、この2つのことわざも対義として両方使われているのです。
「話し上手の聞き下手」とは
「話し上手の聞き下手」ということわざは、
話すのが上手な人は、自分が話すことに夢中になるので、人の話に耳を傾けない。
話しをするのは上手でも、人の話を黙って聞くのは苦手。
という意味です。
話し上手な人は、自分の話ばかりして、人が話している間も自分が次に話すことで頭がいっぱいで、聞いていないことがありますよね。
話し上手な人と会話する時には、自分の話は諦めてしまうのは私だけではないと思います。
話し上手な人が数人集まって会話を始めたら、自分の話ばかりして、一方通行の会話になってしまいます。
誰かが聞き役にならないと会話が成り立ちませんね。
「話し上手は聞き上手」とは
「話し上手は聞き上手」ということわざは、
ほんとうに話し上手な人というのは、自分の話しばかりをするのではなく、相手の話をよく聞いて、その内容に合わせた会話ができる人。
という意味です。
つまり、話し上手というのは、話術に優れている人ばかりではなく、聞き上手であることがベースになっているということなんです。
たしかに、話しをよく聞いてくれる聞き上手な人とは会話が弾みます。
相手の話をうまく引き出すテクニックを持っている人こそが、ほんとうの話し上手ということを伝えているのですね。
「話し上手は口下手」ということわざも
「話し上手は口下手」ということわざもあるのを知っていますか?
話し上手なのに口下手なんて、矛盾しているように感じますよね。
「話し上手は口下手」とは、ほんとうに話し上手な人は、相手が理解できるように言葉を選び、ハッキリとわかりやすく伝えることができる人だということを伝えていることわざです。
難しい言葉ばかり並べ立てて、聞いている人が理解できなくてもお構いなしに話し続けるような人は、話し上手とは言えないというわけです。
例えば政治家が話をしているのを聞くと、何を言っているのか理解に苦しむことが多いです。
子供にも理解できるように、わかりやすく説明するのは逆に難しいのでしょうね。
ほんとうの話し上手とは、「聞く人のことを考えて言葉を選べる人」ということではないでしょうか。
まとめ
「話し上手の聞き下手」よりも「話し上手は聞き上手」の方が好感を持たれやすく、友達も多いのではないでしょうか。
自分の話ばかりをしゃべり続けている人と付き合うのは疲れます。
上手く話せなくても、聞き上手であれば話し上手になれる可能性があるのですね。