【寝ていて人を起こすなかれ】とはどんな意味?使い方を例文で見る!

ことわざ・慣用句

「寝ていて人を起こすなかれ」という言葉は、「寝ていて人を起こすな」として使われることもあります。

意味はどちらも同じです。

言葉をそのまま受け止めれば、自分が寝ているのに、人を起こすことを止める意味と理解できます。

ですが、そのままの意味の裏には、何か伝えようとする意味が隠れています。

「寝ていて人を起こすなかれ」の意味や使い方を解説します。

スポンサーリンク

「寝ていて人を起こすなかれ」の意味

「寝ていて人を起こすなかれ」には、

自分が寝ているのに、人を働かせてはならない。

という意味があります。

寝ながら人に指図をして、自分は何もしないのでは、誰からも尊敬されません。

人の上に立つ者として、自分がラクをしているのに人に指図して働かせるよう人物は、相応しくないということなのでしょう。

人を使うのであれば、まずは自分が率先して働かなければ、誰もついてきません。

人の上に立つ者や、人を使って商売したりする人物に対する注意のような意味が含まれているのです。

「寝ていて人を起こすなかれ」の使い方

「寝ていて人を起こすなかれ」の使い方を例文で見てみましょう。

例文①

夏休みの宿題は早めに終わらせないとダメだぞ

わかってるよ

わかってるなら早くはじめなさい

お父さんは休みになるとずっとゴロゴロしているだけだよね

お父さんのことはイイんだよ

朝からずっとゴロゴロしている人に言われたくない

言われちゃったわね

子供はよく見ているよな

寝ていて人を起こすなかれってことよ

 

例文②

上司
上司

いつも忘年会や歓迎会で使っていた居酒屋が閉店してしまったらしいよ

それは困りましたね

上司
上司

最寄り駅の周辺では、一番使いやすい店だったのにな

でもどうして急に閉店したんですか?

上司
上司

バイトを募集しても続かなくて、慢性的な人手不足だったらしい

どうしてそんな内情をご存知なんですか?

上司
上司

うちの社員の中に、あの店でバイトした経験のある者がいるんだよ

なるほど

上司
上司

オーナー兼店長がバイトに任せっきりで働かないから続かないそうだ

寝ていて人を起こすなかれって、誰も忠告しなかったんですね

上司
上司

たしかに、率先して店主が働いている様子は見なかったからな

「寝ていて人を起こすなかれ」の類義語

「寝ていて人を起こすなかれ」とまったく同じではありませんが、「寝ていて餅食えば目に粉が入る」という言葉があります。

寝ながら餅を食べれば、その粉が目に入るのは誰でもわかりますよね。

この言葉の意味は、

横着をして、努力や苦労をせずに世の中を渡ろうとすれば、何かしら悪い報いを受ける。

ということです。

世渡り上手な人もいますが、何の努力もせずにラクしてお金を儲けようとしたりすれば、何か報いがあるという忠告が込められているわけです。

まとめ

「寝ていて人を起こすなかれ」は、自分が働く姿を見せることの大切さを伝えています。

たしかに、自分が何もしないのに、人に指図ばかりしているような人物が上司だったりすると、仕事が嫌になりますよね。

人を使う立場になった時のために、おぼえておきたい言葉ではないでしょうか。