綺麗な花は山に咲くとはどんな意味?どのような使い方をするの?

ことわざ・慣用句

綺麗な花は山に咲く・・。
とても当たり前のことで、何を伝えたいのかイメージできない人が多いようです。

ことだま
ことだま

山の方が花はキレイに見えるってことかな

 

自然の中だから?

綺麗な花は山に咲くということわざが伝えようとしていることは何なのか、解説しましょう。

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綺麗な花は山に咲くとは

綺麗な花は山に咲くとは、美しいもの、価値の高いもの、良いものほど、気が付かないようなところにひっそりとあるものだという意味です。

花に例えているのは、人の目を引くための花よりも、美しい花は山の中で人目に触れることなく、ひっそりと咲いていることから、世の中の価値観に置き換えているのです。

例えば、昔からその家にあり、日常的に使っている花瓶や茶わんがあるとします。
あまりにも普通に使っているため、まさかそれが大変な価値のある高価なものだと気が付かない。

そんな高価なものなのに、なぜ日常的に使っているのか不思議に思いますが、木箱などに入れて、大切に保管していると、誰の目から見ても「これは高級品です」とわかってしまいます。

それでは盗難に被害に遭うかも知れません。
しかし普通に使っていれば、まさかそれが価値の高いものなんて、誰も気が付かないのです。

本物で価値の高いものほど、気が付かないところにあるので、もっと身近なところにも目を向けて、人が見ないところほど見ないと本物は見つけられないということでしょう。

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綺麗な花は山に咲くと反することわざ

綺麗な花は山に咲くとは、価値の高いものは目立たないところにあるという意味ですが、美しい人に対しても同じことが言えるのでしょうか。

じつは人に対しては、ちょっと違うようです。

例えば「美人は言わねど隠れなし」ということわざがあります。
このことわざの意味は、美人は控えめに隠れていようとも、自然に周りに知れ渡るので、言いふらす必要はないということなんです。

自分から「私は美人です」と言いふらす人はまずいませんが、美人を見つけると、人はそれを他に人に教えたくなります。
だからあっという間に美人の存在は広まるのです。

こんな話を聞いたことがあります。
ある高校に、ものすごい美人の新入生が入学してきました。

その新入生の噂を聞きつけて、上級生たちが一年生のクラスまで見物にくるほどだったとか。
その高校を卒業するまで、その美人の女子高生の存在は近隣の高校まで届き、文化祭は大変な混雑だったそうです。

新学期になると、その高校のトイレの場所を知るよりも先に、その美人の存在を知ると言われるほど。

自分では何も言わないのに、周りの人の口は押えられないので、言いふらさなくても世の中に隠せるわけないという意味なのです。

まとめ

綺麗な花は山に咲くと美人は言わねど隠れなしは、まったく逆の意味と言うわけではなく、物や品、人と使い分ける意味があります、。
まずは自分の身近なところに、思いがけない価値の高いものがないか、チェックしてみるのも面白いかも知れませんね、。