【七つ前は神の子】という言葉にはどんな意味があるの?

ことわざ・慣用句

子宝に恵まれるなんて言われるように、子供は宝のような存在です。

ですが、実際にはどうでしょう。

子育て世代に厳しい視線を向ける人たちが多くて、小さな子供を連れて外出する時に親たちはとても気を使っているそうです。

子供は社会の宝でもあるのに、みんな温かい気持ちになれないのでしょうか。

「七つ前は神の子」という言葉は、各地で民間信仰として言い伝えられてきました。
この意味を知ると、子育て世代にもっとやさしい気持ちになれるかも知れません。

そして、「七つ前は神の子」という言葉を自分に言い聞かせると、育児に悩む親も気持ちがラクになるのではないでしょうか。

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七つ前は神の子の意味

七つ前は神の子とは、七歳未満の子供は神に属するほど神聖な存在なので、多少のわがままをしたり、礼儀に反することをしても咎められることはないという意味です。

七つまでは神のうちとも言います。

七つになるまでの子供には、親や大人が色々と言って聞かせても、その通りに言うことを聞ける方が難しいものです。

2歳、3歳くらいの動きが活発になった年齢の子供はとくにそうでしょう。

がみがみと厳しく言って聞かせてもある程度の年齢になるまでは無理だということを子育てを経験してきた大人たちは知っているのです。

今のように、低体重でこの世に誕生しても、最先端の医療技術によって小さな命が守られることもなく、たとえ1歳、2歳と順調に成長したとしても、命の危険のある感染症で亡くなる子供も多かった時代には、「七つ前は神の子」という言葉が心に沁みたのではないでしょうか。

子供が騒ぐことに神経質な世の中

七つ前は神の子という言葉は、昔から言い伝えられてきたのですが、今の世の中はそんな言葉はほとんど通用しません。

子供が電車の中で泣く、レストランで大きな声を出す、走り回って音を立てる・・。

このような光景に対して、「親は注意しないのか」とか「親のしつけが悪いんだね」と非難する大人がとても多いです。

大人の中でも静かにジーっとしていられる子供もいれば、騒いで泣いてしまう子供もいます。

それは個性でもあるし、その時の体調や感情もあるはずです。

大人も同じですよね。

体調が悪いと些細なことでもイライラしてしまったり、いつもならガマンできそうなことでも怒り出してしまったりすることだってあるでしょう。

子供はそんな時に大人とは違い、理性で感情を抑えることができないのです。

少しだけ、周りの大人が温かい気持ちで子育てに奮闘している親を応援する気持ちになれると、ギスギスした世の中じゃなくなって、子供を産むことに後ろ向きになる人が減るんじゃないかと思うのですけどね。

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子供は泣くもの

子供の泣き声がうるさいと新幹線の中で苦情を言う人を見かけたことがあります。

その車両から赤ちゃんを抱きながら出て行った母親の姿を見た時は何とも言えない気持ちになりました。

赤ちゃんを連れて新幹線に乗って移動しないといけない事情もあるでしょうが、少し赤ちゃんが泣いただけでも苦情を言われるのですから、みんなギスギスしてるんですね。

子供の泣き声が普通に聞こえる環境じゃなくなっていると、うるさく感じてしまうのかも知れません。

いっそのこと、子供の泣き声をずっと流すようなラジオとかテレビ局とか作って、世の中に子供の泣き声への免疫をつけたらいいのに・・とか思ったりしています。

まとめ

七つ前は神の子という言葉は、子供に対してイライラするような時に唱えるおまじないのように使うといいのではないでしょうか。

7歳未満の子供に対して、大人の常識とか押し付ける方が無理ですから、子供が騒いでいたら「七つ前は神の子」と三回くらい繰り返してみるとイライラも収まるかも知れませんよ。