【大木の下に小木育たず】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「大木の下に小木育たず」ということわざを知っていますか?

大きな木の下では、小さな木は育たないので、その様子を例えとして使ったことわざです。

そして、「大木の下に小木育つ」という相反することわざもあります。

それぞれにどのような意味があり、どのような様子を表しているのか解説します。

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「大木の下に小木育たず」とは

「大木の下に小木育たず」とは、

強い者の下にいては、大物になることはできない。

という意味です。

大木の下は、日が当たりにくく、風も通りにくい環境です。

しかも、土の栄養分も大木に吸い取られてしまうため、小木は育ちにくいのです。

その様子から、大物と呼ばれるような人物の下にくっ付いていると、いつまでも成長することができずに小物のままで終わってしまうと教えているのです。

いつも強い人に守ってもらうばかりで、自分で問題を解決することしなければ、いつまでも成長できないですからね。

大物の下で守られているだけで満足する人間は、ある程度のところまでしか成長しないということです。

「大木の下に小木育たず」と似た言葉

「大木の下に小木育たず」と同じ意味の言葉は他にもあります。

「大樹の下に美草なし」です。

大樹の下は、日当たりが悪いので、草花が育ちにくいからです。

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「大木の下に小木育つ」とは

「大木の下に小木育たず」ということわざがあるのに、「大木の下に小木育つ」ということわざもあるのです。

「大木の下に小木育つ」とは、

弱い者は強い者に守られるからこそ、生きていくことができる。

という意味です。

このことわざは、「大木の下に小木育たず」ということわざが生まれた後に使われるようになったと言われています。

自然界では、大木の下では小木は育たないのでしょうが、人間の社会では強者が弱者を守ることも必要だと説いているわけです。

「大木の下に小木育つ」と似た言葉

「大木の下に小木育つ」と似た意味の言葉は他にもあります・

「寄らば大樹の陰」です。

大樹の下は、雨が降れば雨宿りができるし、強い陽射しも遮ってくれます。

そのことから、どうせ頼りにするなら、大樹のように勢いのある大物を頼った方が良いという意味の言葉です。

大物の周りには、その人の勢いを頼って自然に多くの人が集まってきます。
その様子から、「寄らば大樹の陰」と例えられるようになったのです。

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まとめ

「大木の下に小木育たず」ということわざの意味も納得できますし、「大木の下に小木育つ」の意味もなるほど・・と思います。

大木の下にいるか、それとも自分自身が大木になるのか、決めるのは自分次第ということでしょうね。