【愛立てないは祖母育ち】ということわざの意味とは?

ことわざ・慣用句

「愛立てないは祖母育ち」ということわざは、今の時代にはほとんど使わないので、意味を知っている人は減っているでしょう。

そもそも、愛立てないってどんな意味なのかも分からないという方も多いのではないでしょうか。

「愛立てないは祖母育ち」ということわざの意味を調べてみましたよ。

スポンサーリンク

愛立てないの意味

愛立てないは祖母育ちということわざの意味を調べる前に、愛立てないという耳慣れない言葉について調べてみました。

愛立てないは愛立ちなしという言葉から転じたそうですが、愛立ちなしとは一体なんなの・・?と。

今はほとんど使わない表現なのですが、意味としては「遠慮のない」とか「身勝手」とか「わがまま」ということだそうです。

愛立てないは祖母育ちの意味

愛立てないがわがままなで身勝手で無遠慮なことを意味しているので、そのような人はおばあちゃんに育てられたことが多いということを伝えるのが、愛立ちなしは祖母育ちということでした。

たしかに今でも共働きで親が忙しかったり、離婚して一人親世帯になった子供が祖父母に面倒見てもらいながら成長することはよくあります。

おばあちゃん子は甘やかされるからわがままで身勝手な子に育つということを伝えたかったのでしょうね。

祖父母が孫のことを可愛がるのは、親とは違って責任がないからだと言われますが、その是非はともかく、孫はやはり可愛いものなんですよね。

ですが、孫のことを考えると、あまり無責任に甘やかすと、将来困ったことになるので注意しなければいけませんね。

スポンサーリンク

同じような意味のことわざ

愛立てないは祖母育ちということわざと同じような意味で、

「祖母育ちは銭が安い」
「年寄育ちは三百安い」
「じじばばっこは三文安い」

このように、お金の価値をつけていることわざが多いです。

愛立てないは祖母育ちよりも、年寄りに育てられた子供のことを安い価値にするなんて、ちょっとひどいことわざですよね。

今の世の中なら、そんなの差別だ!とどこかからお叱りを受けるような表現です。

ですが、祖父母が甘やかして育った子供は辛抱できないとか、根気がないなど、大人になってから厳しい社会で通用しないことが多かったので、このようなことわざが広まったのでしょうね。

おばあちゃん子には良いところもある

愛立てないは祖母育ちや祖母育ちは銭が安いというようなおばあちゃん子に対して厳しい表現をすることわざが多いとしても、祖父母に可愛がられて育った子供には良いところも沢山あります。

人と争うのが嫌いで、穏やかでやさしい性格になる子も多いのですよ。

せかせかと人を蹴落としすような野心はないとしても、人を穏やかな気持ちにしてくれる人に育つ可能性もあるので、悪いことばかりじゃないと思います。

まとめ

愛立てないは祖母育ちということわざは、子供を親に預けて働いているママやパパにはちょっと悲しくなることわざですよね。

核家族化がすすみ、祖父母に子供を預けることすらできなくて仕事復帰できずに困っている親が多いので、あまり使わない方が良いのかも知れませんね。