「潰しがきく」という言葉は、日々の会話でも耳にすると思います。
今回は「潰しがきく」という言葉の意味や使い方、その語源についてまとめています。
とくに疑問に感じることなく使われている言葉ですが、語源や使い方を知ることで使える場面も増えるかも知れません。
では、一緒に見ていきましょう。
「潰しがきく」の意味
「潰しがきく」の意味を調べてみると、
本来の職業以外の事をしても、上手くやれる能力がある。
また、今の仕事を辞めたとしても、他の職業で十分に生きていける能力がある。
このような意味を伝える言葉として使われています。
「潰しがきく」の語源
「潰しがきく」の意味を理解した上で、語源を見ていきましょう。
この言葉の語源は、金属製品の製造が由来と言われています。
金属製の器や道具などは、使用されなくなったとしても、また高熱で溶かせば地金になります。
カタチを変えて、また次の金属製品に生まれ変わります。
「潰しがきく」の「潰し」とは、利用されなくなった金属を潰して溶かし再利用することから生まれたわけです。
「潰しがきく」の使い方
「潰しがきく」の使い方を例文で見てみましょう。
例文①
今の仕事は私の性格には向かない気がしてるの
まさか転職するの?
迷ってる・・
あなたが担当している仕事を完璧にできるようになれば、どこに行っても即戦力になるわよ
そう思う?
思うわよ。
極めれば潰しがきくから転職も有利になるはず!
じゃあ、もう少し頑張ってみるね
例文②
会社が大規模なコストカットを考えているらしい
リストラがあるかも
希望退職を募りはじめたら、条件次第で辞めようかな
そんなに簡単に辞められるの?
一応、そういう時のために学生時代に資格をたくさん取得したんだ
さすが、用意周到ね
潰しがきく資格を取っておいて良かったよ
「潰しがきく」の類義語
「潰しがきく」という言葉は、「潰す」という表現が使われているため、相手や状況によっては、ちょっと使い難く感じることもあります。
目上の人に対して「潰しがききますね」とは、言い難いのではないでしょうか。
そこで、「潰しがきく」を他の言葉に言い換えるために、類義語を集めてみました。
応用がきく
応用がきくというのは、他のものに変える能力を表現する時にも使えます。
多芸多才
多くの才能を持っていることを表します。
万能
その事柄について、大いに才能を発揮できること。
オールマイティ
オールマイティは、日本語では全能のことです。
ただ、全能というのは神が持つ力とされているので、日本で使うように軽々しい言葉ではないので、海外では簡単に使う言葉ではありません。
オールラウンダー
オールラウンダーは、どの分野でも活躍できる有能な人を表す言葉として使われます。
もともとはスポーツの世界で生まれた言葉だと言われています。
どのポジションでもこなせることや、多種目でも活躍できることを意味しています。
まとめ
「潰しがきく」とは、安定しない世の中で行き抜くためのスキルのことを表す言葉です。
どんな職場でも、能力を発揮できるようなスキルを身につけている人は潰しがきくので強いですよね。