ニュースで犯罪を分析するような時に耳にする確信犯というのは、どんな犯罪のことを示しているのかご存知でしょうか。
犯罪とまではいかないとしても、確信犯というのは日常会話にもよく使われています。
じつは確信犯という意味について、間違った認識で使っている人がかなり多いようなのです。
知ったかぶりで使っていないかどうか、確信犯の意味についてチェックしてみましょう。
確信犯とは?
確信犯とは、
自分が正しいと信じていることを貫くため、または信念に基づいて犯罪を犯してしまう
という意味です。
よくあるのが宗教や政治的な思想など、自分が信じいと確信していることを貫くための行動が、犯罪になってしまうとしても、覚悟の上で行うのが確信犯とされています。
しかし一般的に確信犯というのは、まったく違う意味で使っている人が増えています。
誤用されやすいのが、自分でも悪いことだと承知の上で行動することです。
バラエティ番組などで、「あれは確信犯だわ~」なんて使われる時は、悪ふざけ、悪意のある悪戯に対してです。
じつは悪意を持って行うのではなく、正しいと確信している信念が根底にあり、その信念を貫くために行動することなので、正反対と言っても良いほど、かけ離れた意味なのです。
しかし、いくら正しいと確信している信念のためとは言え、犯罪行為を犯して、人を傷つけたり悲しませたり、社会に対して迷惑をかけるような行為は悪いことなので、褒められるようなことではありません。
信念があれば許されるなんてことはありませんよね。
愉快犯とは
確信犯と同じように、ニュースで事件について解説するような時に耳にするのが愉快犯です。
愉快犯とは、
世の中を騒然とさせたり、人々が困る様子を見ることで喜びを感じるので、それを目的として行う犯罪
のことです。
こんなことして、いったい何のメリットがあるの?と思うような犯罪行為ってありますよね。
駐車している車に次々に悪戯して、車の持ち主が困っている様子を秘かに見ては喜ぶとか・・。
そのような何かを得ようとするわけではなく、単純に自分自身の快感のためだけに世間を騒がせるような犯罪や犯罪者のことを愉快犯というわけです。
確信犯ほど誤用されませんが、ちょっと笑ってしまうような間の抜けた犯罪や悪戯のことを愉快犯と表現する人もいます。
犯罪者の喜びが目的で行うのが愉快犯なので、笑ってしまうような犯罪というわけではないので、間違えないようにしましょう。
まとめ
確信犯について、正しく理解していると、日常的に使う機会なんてほとんどありません。
そもそも犯罪というのは、どんな理由があってもルール違反なので、確信犯も愉快犯もダメなものはダメですから!!