【おつり】や【つり銭】などの語源はどこから!

ことばの雑学

商品やサービスの金額の金額よりも、支払った額が多ければその差額はおつりとして返金されますよね。

「おつり」とか「つり銭」などと言います。

漢字で書くと「お釣り」とか「釣銭」です。

しかし、なぜ「釣り」という文字が使われるのでしょう。

あまりにも当たり前すぎて、疑問に感じたこともなかったのですが、ふと気になったので「おつり」や「つり銭」の語源について調べてみました。

気になったことがある方は、ぜひ一緒にチェックしてください。

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「おつり」や「つり銭」の語源とは

「おつり」や「つり銭」は、貨幣が売買に使われるようになってから生まれた言葉だと言われています。

「釣り」という文字が使われるのは、「おつり」や「つり銭」の語源がわかると納得できます。

「おつり」や「つり銭」の語源は、物々交換が行われていた時代にさかのぼります。

物々交換では、欲しい物を手に入れるために、自分の持っている物と交換します。

物々交換が盛んに行われていた時代には、お互いが交換する物の重さで釣り合いを決めていたと考えられています。

釣り合わない物を交換すると、どちらかが損してどちらかが得をします。

貨幣で売買の取引をするようになれば、欲しい品物を妥当な値段で手に入れるようになります。

物やサービスの価値として釣り合う金額を支払えば、一方的な損はしませんよね。

「おつり」や「つり銭」の語源は、物々交換の時の「釣り合う」が由来だったと考えられているのです。

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「おつり」を英訳するとChangeになる理由

日本語では「おつり」や「つり銭」ですが、英語ではChange(チェンジ)というのはなぜなのか、疑問に思ったりしませんか?

私は英語は日本語以上に苦手なので、「どうしてこうなったの?」と思う英訳は数えきれません。

「おつり」のことをChangeというのも、なぜなのか不思議で仕方ないのです。

Changeを日本語にすると「変化」とか「変更」とか「交代」です。

それがなぜ「おつり」という意味なのでしょうか。

調べてみると、「おつり」や「つり銭」のほかにも、「両替」や「小銭」という意味としても使われることがわかりました。

品物やサービスの代金よりも多く支払った場合の差額の返金が「おつり」なので、お金が変わって戻ってくるという意味があるからだと考えられます。

キャッシュレス化でおつりがなくなる

クレジットカード、プリペイドカード、スマホ決済など、現金がなくても買い物できる時代になりました。

球速に進むキャッシュレス化は、商売する人たちを戸惑わせたと思います。

ですが、良い面もあります。

たとえば、つり銭を準備する必要がなくなることです。

お店を経営している人は、つり銭の準備のために銀行などに出向き、硬貨と紙幣を両替します。

その度に銀行に出向かなければいけませんでした。

キャッシュレス化がさらに広まれば、つり銭準備のために銀行に出向く回数も減るのでラクになると思います。

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おつりがなくなるデメリット

キャッシュレスは便利なので、色んなメリットがあると思いますが、デメリットもあります。

それは、おつりを使った算数の文章問題などがイメージできない子供が増えてしまう心配です。

算数の問題では、お金を使った文章問題がよく見られました。

たとえば

5個100円のみかんを買ったとすると、みかん1個の値段はいくらなのか。
5個100円のみかんを10個買い、500円硬貨で支払うとおつりがいくらになるのか。

など、お金を使った問題は昔から定番です。

子供に数の計算を教えると同時に、経済や流通についても学ばせることができます。

ところが、最近では子供におこずかいを与えるのにも、電子マネーで渡すなど、子供が現金を使う機会が少なくなっているようです。

問題として出されても、リアルにイメージできない子供が今後はどんどん増えていくのではないかと懸念されているのです。

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まとめ

「おつり」や「つり銭」の語源は、物々交換が取引の主流だった頃の「釣り合い」という説が有力です。

生きるために必要な物を手に入れる方法として、物々交換は今でも行われている地域もあります。

ただ、物の価値は需要によって変動するので、公平ではなくなることもあり、釣り合わない物々交換によって得する人も損する人もいたはずです。

お金を使うようになっても、需要が高まれば価格が上がるのは変わりないですけどね。