【カンパ】の意味とは?どこから生まれた言葉?その語源とは!

ことばの意味

カンパと言えば、困っている人にお金を提供することですよね。

「カンパを集める」とか「カンパする」など、実際にカンパの経験がなかったとしても、言葉は知っている人がほとんどいでしょう。

では、この「カンパ」という言葉は、何が語源になっているのでしょう。

カタカタなので外国の言葉が由来なのか、それとも「カンパ」という言葉を表す漢字があるのか疑問です。

今回は「カンパ」の語源や由来について調べてみました。

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カンパの意味とは

カンパの意味は、お金を集めることです。

その目的は色々あるでしょうが、カンパの呼びかけにお金を提供することを「カンパする」と言います。

正確には「寄付する」なのでしょうが、仲間うちでお金を集めたり、イベントぱパーティーなどを開催するための資金など、カンパの意味もかなり幅広いので「寄付する」という表現では重くなるので「カンパする」というようになったのです。

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カンパの語源とは

カンパの語源は、日本の言葉ではなくロシア語です。

ロシア語のカンパニア(kampaniya)が略されたのがカンパです。

もともとの意味は、政治的な意味を持つ活動や、民衆に訴える運動や紛争という言葉です。

民衆の支持を集めて政治的な活動をする時に、活動資金としてお金を集めることもありました。

それが日本に伝わった時には資金を集めることだけがカンパの意味として残ったのです。

政治とはまったく関係ない目的でお金を集める時に使うのが定着していますが、現在でも政治家への寄付をカンパと言うのは正しいのです。

実際に、政治家が解説しているホームページなどには、「カンパのお願い」と表示している人もいます。

政治家が「カンパをお願いします」と言うのは、何となく軽々しい感じがするので、好感度が下がりそうな気もします。

ですが、言葉の由来を知れば、正しい使い方だとわかりますね。

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募金とカンパの違い

お金を集めることをカンパというのであれば、お金を募る募金との違いがよく分からなくなりますね。

もともとの意味が変化してしまったので、カンパと募金ははっきりとした違いはありません。

カンパの語源になったカンパニアの意味がほとんど消えてしまったからです。

募金も人からお金を募ることなので、違いはありませんね。

募金についてはこちらで解説しています。

クラウドファンディングとカンパの違い

カンパとの意味の違いがわかりにくいのが、最近よく耳にするクラウドファンディングです。

クラウドファンディングは、何かの目的のために出資者を募ることです。

カンパや募金と同じようなものと考えられますが、クラウドファンディングは投資という意味があります。

例えば新商品の開発の費用をクラウドファンディングで集めて、その商品が完成したら、何らかのリターンがあるのです。

何の見返りもない寄付型のクラウドファンディングもあるので、カンパや募金との違いがはっきりしなくなっていますが、応援する気持ちの投資と考えます。

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まとめ

カンパの語源がロシア語だったとは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。

日本語には外国語が由来になっている言葉は多いですが、ポルトガル語やオランダ語、スペイン語のイメージがあります。

ロシア語が由来の言葉は、かなり珍しいように感じました。

外国の言葉が語源になっている言葉が他にも沢山あるので、調べてみると面白くなってきますよ。