【竹に花咲けば凶年】とはどんな意味?その由来とは!

ことばの雑学

「竹に花咲けば凶年」とは、何か深い意味のあることわざなのでしょうか。

はじめて聞く人も多いと思います。

そもそも竹に花なんて咲くのでしょうか。

今回は「竹に花咲けば凶年」の意味や由来について解説します。

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「竹に花咲けば凶年」とは

何か深い意味があり、教訓のようなことを伝えていることわざかと思ってしまいそうですが、「竹に花咲けば凶年」とは、

竹に花が咲く年は天候が不順で、作物などの生育が悪くなったり、自然災害が起こりやすい凶年だ。

という俗説です。

一部の地域だけで伝わっているのではなく、日本各地に言い伝えられている俗信です。

竹に花が咲くのを見たことがなければ、ただの迷信として片付けてしまいそうです。

しかし、どうやらただの迷信というわけでもなさそうです。

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竹にも花が咲くらしい

竹に花が咲くのを知らない人が多いのは、他の植物のように頻繁に花が咲くわけではないからです。

竹にも色々な種類がありますが、その多くは120年ほどの長い周期に1度だけ花を咲かせると言われています。

短い周期の竹もありますが、それでも60年とか。
それほど長い周期なので、竹に花が咲くことを知らないのも無理はありません。

竹は1本だけで生育することはなく、根を広げながら竹林として生茂ります。

1本ずつで生きているわけじゃないので、花が咲く周期も同じだと言われているのです。

そして120年という長い周期で花を咲かせると、その竹林は一斉に枯れてしまうそうです。

120年に1度しか花を咲かせないのなら、実際にその花を目撃したことがある人もごく少数でしょう。

しかも、花を咲かせたと思ったら、竹林が一斉に枯れてしまうのですから、不吉なことが起こりそうな予感がするのも無理はありませんね。

滅多にないことが起こると、不吉なことが起こるというのは昔から色々な説として残っています。

例えばハレー彗星が見られる年には、大きな自然災害が起こると言われたというのも、同じような理由だと思います。

今のように世界中と貿易を交わしていなかった時代には、天候不順で作物が収穫できないことは多くの人々の命にかかわることです。

つまり、とても珍しいことがあれば、悪いことが起こるかも知れないので、作物の不作に備えなければいけないと用心したのです。

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竹には実もなる?

竹は土の中からタケノコとして成長します。
タケノコは春になると毎年土の中から出てきます。
花は60年~120年というほどの長い周期でしか咲かないのに不思議な植物ですよね。

じつは「竹に花咲けば凶年」と同じく「竹の実なれば凶年」とも言います。

花が咲けば実がなるのも当たり前のことなのですが、花と同じく実がなっているのを見たことがある人は少数派でしょうね。

ちなみに竹の実は、とても苦くて渋みが強く、食べて美味しいものではないそうです。

まとめ

「竹に花咲けば凶年」というのが迷信なのかどうか確かめるためには、実際に竹の花が咲いた年に何が起こったのかさかのぼって調べるしかありません。
じつは2019年に日本各地で竹の花が咲いたというニュースがあります。
これがホントだとすれば、世界中を大混乱させ、感染の恐怖に陥れた新型コロナウイルス(COVUD-19)がはじめて確認された年なので、凶年と言えますよね。

ちょっと怖くなるような俗信ですが、古くから伝わることなので、迷信として片付けられないような気がしてきますね。