もしも会話の中で自分に対して「気が置けない人だよね、あなたは」と言われたとします。
そう言われたあなたはどう感じますか?
気が置けない人というのは、どんな人に対して使う言葉なのか理解していないと、感じ方も違いがあるでしょう。
気が置けないという表現には、どのような意味があるのか調べてみました。
気が置けないとは?
気が置けないとは、打ち解けられることを意味しています。
遠慮したり、妙な気を使ったりすることなく、心の中から打ち解け合える関係の人に対して使う表現です。
気が置けないの「気」というのは、色々心配したり、気を使ったり、気をまわしてしまう意味です。
気が置けないの「置けない」とは距離がない、近い、隔たりがないという意味です。
この2つをつなげると、打ち解けられる人に対して使う言葉だとわかります。
気が置けないの誤用とは
気が置けないという表現を間違って理解している人が意外と多いようです。
気が置けないことを、気が許せない、油断できない、信用できないとう意味で使っている人がいます。
まったく逆の意味なので、もしも間違っておぼえている人は、これから気をつけましょ。
ですが、「気が置けない」という言葉だけではなく、前後の話の内容を理解すれば、この表現の意味は分かるはずなのです。
言葉の意味を理解するためには、前後の話の内容を考える習慣をつけると良いと思います。
それでもわからない場合は、恥ずかしがらずに聞くことです。
ことわざに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というのがあります。
わからないままにしていると、やがて間違った意味としておぼえてしまい、大恥をかくこともあるかも知れません。
わからないことは、その時に聞くことが大切だという教えのことわざです。
気が置けないの反対の言葉は?
気が置けないというのが打ち解け合えることを意味しているとしたら、その反対は?と思いますよね。
打ち解け合えない、油断できない、信用できない、仲良くなれそうにないことは「気が置ける」と言うのです。
気が置ける人のことを、気を使わない人、気を許せる人だと思って使うのは間違いです。
「気が置けない」と「気が置ける」は、言葉の響きからして逆の意味で使ってしまいそうになるので、誤用が多いようです。
「置けない」のは距離を置かないこと、「置ける」は距離を置きたいことなので、間違えないように気をつけましょう。
親しくなれそうな人に対して「気が置ける人」なんて言ってしまうことがないようにしましょう。
まとめ
気が置けない人と気が置ける人。
とてもややこしいので、誤用している人が多いのも納得です。
曖昧なまま使っていると、間違ってしまうので、しっかり意味を理解しておきましょう。