日本は国民皆保険制度というのがありますよね。
どんな人も健康保険に加入しているというのが国民皆保険制度です。
国民健康保険、組合健康保険、共済組合、船員組合など様々な制度があります。
この制度のおかげで病院で治療を受けた際の窓口で支払う自己負担金が低く抑えられているわけです。
保険料が高いのに、ほとんど病院に行かない人もいますから、何だか損した気分になるかも知れませんが、みんなで支え合っていかなければ成り立たない制度なので仕方ないですよね。
ところで、病院で診療や治療を受けた時には全てにおいて保険が使えるわけではありません。
自由診療を受けた場合は、全額自己負担になります。
歯医者に行くと保険を使う治療を希望するのか聞かれたりしますよね。
この時に「保険適用」なのか「保険適応」なのか迷ってしまうことはありませんか?
どちらが正解なのか解説しましょう。
「保険適用」と「保険適応」正解は
健康保険を使って診療や治療を受ける場合は「保険適用」が正解です。
言葉にしてしまうと、はっきり発音しなければ聞き間違えるほど似ていますから、何となくごまかしながら使っているかも知れませんね。
正しくは「保険適用」なのでおぼえておきましょう。
「適用」と「適応」のそれぞれの意味
「保険適用」なのか「保険適応」なのか迷ってしまうのは、それぞれの意味を理解していないからですよね。
「適用」と「適応」のそれぞれの意味をご説明します。
「適用」とは
適用は、法律や規則や制度など、定められたルールによって扱われるということです。
健康保険という制度に当てはまる診療や治療を受けた場合は、制度に適用しているので「保険適用」になるのです。
公的な制度だけじゃなくて、規定に当てはまってその制度を受ける場合も「適用される」という表現です。
保険適用外と言われるのは、美容整形とか審美歯科などです。
病気の治療なら保険適用となるはずですが、外見にこだわった治療などには健康保険の制度は当てはまらないので適用外となるわけです。
多くの人たちの保険料で支えられている制度なので、個人の見た目へのこだわりには適用しないのは当然と言えば当然ですね。
「適応」とは
「適応」は、環境に合うように変化することです。
例えば、集団の中で人と行動を合わせることも適応です。
また、動物や植物などが生きる環境に合わせて性質や器官が進化したり退化するのも適応です。
その環境にふさわしい状態に合わせていくことが適応なので、保険という制度に当てはまることを保険適応とは言わないのです。
まとめ
国民皆保険制度が当たり前になっている私たちですが、海外では当たり前ではありません。
アメリカでは国民皆保険制度がないので、保険に加入していないと莫大な治療費を払うことになってしまうのです。
保険適用の治療であれば、治療費の心配も少ないのですから、この制度がいつまでも存続して欲しいと思います。