【太鼓判を押す】ということわざの由来は?正しい使い方とは!

ことわざ・慣用句

「太鼓判を押された」とか「太鼓判を押す」など、日常的な会話にもよく使われます。

では、「太鼓判を押す」とはどんな意味なのかご存知でしょうか。

また、「太鼓判」とはどんな判なのでしょう。

そこで今回は「太鼓判を押す」ということわざについて解説します。

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「太鼓判を押す」とは

「太鼓判を押す」とは

絶対に確実だと保証すること。

という意味があります。

そもそも太鼓判とは、まるで太鼓のような大きな印鑑のことです。

印鑑の役割は、契約や保証などを証明するために使われています。

もともと中国から伝わってきた金印が日本の印鑑の発祥だと言われています。

位の高い人じゃないと印鑑を使うことはありませんでしたが、貴族から武家、さらには商人まで広まって、江戸時代後期には庶民にも印鑑を使う人が増えています。

法的に実印制度が定められたのは明治6年からですが、その前から庶民の間でも使われてきたんですね。

「太鼓判を押す」とは、大きな印ほど位の高い人が使っていたというイメージがあるので、確実なことを保証するのに太鼓ほどの大判を押して保証されれば、間違いないと認められるという意味があるわけです。

「太鼓判を押す」と同じ意味のことわざ

「間違いない」と保証するという意味の「太鼓判を押す」と同じ意味のことわざは他にもあります。

「折り紙をつける」も同じ意味です。
これは美術品や貴金属などの品質を保証するための鑑定保証書のことを「折り紙」と表現しています。

つまり、物に対しての保証には「太鼓判を押す」よりも「折り紙をつける」の方が適しています。

また、印鑑と同じような効果を持っているのが、大名など権力を持っている人の文書に記される花押を用いた「お墨付きをもらう」という表現です。

これも「太鼓判を押される」や「折り紙をつける」と同じようなものですが、どちらかと言えば許可をもらう時に使います。

意味が違うわけではないのですが、言葉の由来から考えて使い分けるといいですね。

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「太鼓判を押す」の使い方

「太鼓判を押す」の使い方を例文で見てみましょう。

やっと外回りの営業を任されることになったよ

それはおめでとう

先輩の付き添いは勉強になったから、頑張らなきゃ!

気合いが入っているね

そりゃそうだよ。先輩が課長に「もう一人前として扱っても大丈夫です」って言ってくれたんだから。

太鼓判を押してくれたんだ

だから先輩に恥かかせるわけにいかないんだよ

応援してる!

ありがとう

このような場面で使えますね。

まとめ

「太鼓判を押す」の意味を間違えるのは、太鼓という和楽器のイメージが先行してしまうからです。

音を出して何か合図することだと勘違いしている人もいるようなので、正しい意味と使い方をチェックくださいね。