【大吉は凶に還る】とはどんな意味があるの?おみくじが発祥なのか!

ことわざ・慣用句

年末年始などは神社やお寺に行っておみくじを引く機会が増えます。

昨今のパワースポットブームも手伝って、神社やお寺では、おみくじにも色んな趣向を加えているので、ゲーム的な感覚で楽しみながら引く人もいますよね。

大吉と言えば、おみくじでも最高の結果です。

なのに「大吉は凶に還る」ということわざがあります。
このことわざが何を意味しているのか、おみくじから生まれたことわざなのか解説しましょう。

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「大吉は凶に還る」とは

大吉は運気の良さを感じますが、凶が出ると不吉な予感がします。

「大吉は凶に還る」とは

幸運もほどほどがよい。

良いことばかりがつづくわけがない。

という意味のことわざです。

つまり、あまりにも幸運が続くと、その後に大きな落とし穴が待っているということを教えています。

良いことばかりが続くと、その後に悪いことが起こると、とても不運に感じてしまうので、何でも程々じゃ良いということを伝えているのです。

「大吉は凶に還る」の由来

「大吉は凶に還る」ということわざは、いわゆる易から生まれたことわざです。

易とは、中国発祥の占いの一種です。

易にも種類が色々ありますが、吉や凶などの占いは易がもとになっているんですね。

易では、吉があまりに過ぎると凶にかえると言われています。
それが「大吉は凶に還る」ということわざの由来になったのです。

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「大吉は凶に還る」の使い方

「大吉は凶に還る」の使い方を例文で見てみましょう。

ついてないよ。
町内会の祭りの役割を決めるくじを引いたら、一番キツイ役回りになってしまったんだ。

あら、この数年はずっとラクな役回りだったのに。
ちなみに何するの?

寄付金集めだよ。
この地区を1軒ずつ訪問して寄付をお願いして回るんだ。
夜しかいない家も多いから大変なんだよ。

それは大変な仕事だね。

毎年ラクしてたから、そろそろヤバいかもなって予感はあったんだよ。

大吉は凶に還るって言うからね。
イイことばかりは続かないわよ。

このような場面で使えます。
この場合は、よいことばかりが続くことはないという意味の例文です。

幸運も程々が良いという意味の例文も見てみましょう。

そう言えば、課長が宝くじ当たったって聞いた?

ええ?初耳だよ。

転勤を断ったのは宝くじで大金当てたから単身赴任してまで会社の言うなりになる必要はなくなったんだよ。
飲み会の時にポロっと言ってから、すぐに社内に広まったんだ。

私の耳には届かなかったけど、たしかに前みたいにバリバリ仕事する感じがなくなったよね。

でもさ、大吉は凶に還るって言うけどホントだよ。
奥さんが離婚を申し出て、財産分与でかなり持って行かれるらしい。
しかも、課長の昔の浮気とかバレてて、慰謝料まで・・。

宝くじが当たっても、幸せになるとは限らないんだね。

程々がいいってことだよ。

幸運もあまり大きいとかえって不幸のもとを作ることがあるので、程々が良いという意味の例文でした。

まとめ

良いことばかりが続くと、たしかにちょっと怖くなりますよね。
幸運であればあるほど、その幸運が消えた後のギャップが大きくて、大したことじゃなくても、すごく不運なことに感じてしまうでしょう。

「大吉は凶に還る」とは、そういう教えが込められているのですね。