「相性がいい」と「相性が合う」はどちらが正しいのでしょう!

ことばの意味

相性というのは、人と人とのつながりや縁を結ぶ時に大切な指標のなっているわりに、はっきりと相性を示すポイントってわからないですよね。

何となく、「あの人とは相性がいいの」とか「相性が合う人とならすぐにでも結婚したい」など、自分にとって心地よい相手や都合のよい相手に対して「相性」の良し悪しを決めているような気がします。

では、「相性」ですが、「相性がいい」と「相性が合う」という2つの言い方が使われていますが、ほんとはどちらが正しいのかご存知でしょうか。

ここでは、「相性」の意味から、「相性がいい」と「相性が合う」のどちらが正しいのか解説します。

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相性とは

相性とは、占いなどで使われる陰陽五行説で人の生まれた年によって、人同士の性分が合うかどうかで男女の縁結びをしたことが由来だと言われています。

五行説だけじゃなく、占星術や血液型占いなど、占いの世界では相性を見るのは基本的なことなのですね。

「相性がいい」と「相性が合う」

相性はそもそも、性分が合うかどうかが相性なので「相性が合う」でも間違いではなさそうに感じます。

ですが、昔は合性という文字で表したという説もあります。

それが間違いないのなら、「相性が合う」では同じ意味が2つ重なってしまいます。

正しくは「相性がいい」の方で、「相性が合う」は間違いです。
ですが、かなり広く「相性が合う」という表現が浸透してしまったので、誤用でも間違いとは言われなくなっています。

ですが、相性が合わないことを「相性が悪い」といのは、「相性がいい」が本来の表現として正しかったことを示していますよね。

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相性は男女の縁以外にも使われる

もともとは、陰陽五行説を用いて、男女の縁組をする時に性分が合うかどうかを見たのが相性です。

ですが、今では男女の縁以外にも、友達同士や上司と部下などの人間関係では、幅広く使われています。

例えば、

新しい部署に異動になったけど、課長との相性が悪くてストレスが溜まるよ

今までの部署が居心地良かったからでしょ

相性がいい人ばかりに囲まれていたからね

このように、自分を取り巻く人間関係の雰囲気や居心地を伝える時にも、「相性」の良し悪しが使われます。

さらには、食べ物の組み合わせでも使います。

例えば、お茶と相性のいいお菓子とか、白いご飯と相性のいいおかずなど。

合うか合わないかを伝える時に「相性がいいわ」なんて言うので、すでに男女の縁組が由来とは程遠くなっています。

まとめ

「相性がいい」よりも「相性が合う」とか「相性が合わない」と言ってしまうのは、本来の正しい使い方ではないので、できるだけ使わないように気をつけた方が良いでしょうね。

正しい日本語を使える人になるためにも、そもそもの「相性」の由来を知ることが大切なのではないでしょうか。