「叩かれた夜は寝やすい」ということわざを知っていますか?
叩かれれば、その痛みで寝付けそうにありません。
それなのに「叩かれた夜は寝やすい」なんて意味がわかりませんよね。
でも、このことわざには深い意味があるのです。
今回は「叩かれた夜は寝やすい」の意味について解説します。
「叩かれた夜は寝やすい」の意味
「叩かれた夜は寝やすい」とは、
加害者になるよるも被害者になった方が気がラクだ。
という意味があります。
誰かを叩いてしまった夜は、良心がとがめて自分を責めます。
「なぜあんなことをしたのだろう」と後悔して、なかなか寝付けません。
叩かれた方は、その痛みが消えれば良心の呵責に苦しめられることもないので、すんなり寝付けるという意味なのです。
もちろん、人を傷つけても、まったく罪悪感も持たず、良心がとがめないような悪人もいますから、全ての人に当てはまるわけじゃありません。
それに、叩かれた方は、後悔して苦しむことはなくても、叩かれた悔しさから寝付けないかも知れません。
それでも、普通に暮らしている人たちは、加害者にになるよりも被害者になった方が気がラクだと感じるのです。
加害者になれば、家族にも迷惑をかけますし、周囲からも白い目で見られます。
一方の被害者は、同情されてみんなにやさしくされます。
加害者になることがいかに後から苦しむのかを伝える、教訓のようなことわざです。
「叩かれた夜は寝やすい」の使い方
「叩かれた夜は寝やすい」はどんな場面で使うのか、例文で見てみましょう。

あ~あ、寝不足だよ。

なに?夜更かししたの?

というか、寝付けなかったんだ。

悩み事でもあるの?

いや、友達とケンカしたんだ。

珍しい。
いつも穏やかなのに。

ちょっと疲れてたみたいでイライラしてて、八つ当たりしちゃったんだ。

それで友達は?

イイヤツだから、黙って俺のイライラを受け止めてくれたよ。

いい友達だね。

自分でもどうしてあんなにイライラしたのかわからない。
すごく後悔して、寝付けなかったんだよ。

友達もわかってくれるんじゃない?
意外と何とも思ってないかもよ。
「叩かれた夜は寝やすい」って言うでしょ。
噛みついた方が後悔するものよ。

だといいけど。

早くあやまってすっきりした方がいいね。

そうだな。
このように、ほんとに叩くわけじゃなくても、一方的に相手を傷つけた時などにも使えることわざです。
「叩かれた夜は寝やすい」の対義語
「叩かれた夜は寝やすい」ということわざは、被害者側の気持ちを表現しています。
このことわざに対義するのが「人を叩いた夜は寝られぬ」です。
立場を加害者側に変えていますが、伝えようとする意味はまったく同じです。
人を叩いてしまった夜は、後悔から寝付けないという意味です。
良心的に生きている人たちには、よく理解できる言葉ではないでしょうか。
まとめ
「叩かれた夜は寝やすい」も「人を叩いた夜は寝られぬ」も、加害者になってしまうとひどく後悔することを伝えています。
誰しも生まれ落ちた赤ん坊の時から悪人はいないので、人を傷つけることはしたくないですよね。

