「あいつはホントに目の上のたんこぶみたいだ」など、自分にとって目障りで邪魔な人のことを意味する「目の上のたんこぶ」という言葉。
よく使う慣用句として、幅広く知られている言葉ですよね。
では「目の上のたんこぶ」を正しく使えている人はどのくらいだと思いますか?
難しい言葉ではないので、ほとんどの人が正しく意味を理解して使っていると思うのではないでしょうか。
自分は正しく使えているのか、「目の上のたんこぶ」の意味をチェックしてみましょう。
「目の上のたんこぶ」の意味とは
「目の上のたんこぶ」は「目の上のこぶ」とも言います。
目障りな存在、邪魔者という意味として使われていますよね。
それは間違いではないのですが、「目の上のたんこぶ」の正しい意味は、
自分よりも能力に優れている者や、自分よりも地位や名誉も上の者で、何かと邪魔に感じる目障りな存在。
なのです。
つまり、ただの邪魔者や目障りな人というわけではなく、自分よりも能力が上だったり、地位が上の存在に対して使う言葉なのですね。
言葉の由来としては、目の上にこぶがあれば、何かと気になります。
こぶが視界に入れば、とても目障りで気になってしまいますよね。
それが「目の上のたんこぶ」の由来です。
「目の上のたんこぶ」の使い方
「目の上のたんこぶ」の使い方を例文で見てみましょう。
今度こそ新しいプロジェクトチームに入れると思ったのに、またダメだったよ。
残念だったわね。
同期の○○がチームのリーダーに抜擢されたんだ。
それはかなり悔しいでしょう。
あいつはいつも俺の邪魔ばかりする気がする。
それは気のせいだと思うけど。
ライバル心はあるのかも知れないね。
ほんとに目の上のたんこぶだよ。
俺の方が能力が下なのは自覚しているから仕方ないけどさ。
そこは認めてるんだね。
だから目障りなんだよ。
あいつさえ違う部署だったら・・って思うよな。
このような会話で使えます。
目障りな存在が自分よりも上だと認めている時に使う言葉としておぼえておきましょう。
「目の上のたんこぶ」の類義語
「目の上のたんこぶ」と同じ意味の言葉を探してみると、「鼻の先の疣疣(いぼいぼ)」という言葉が当てはまるようです。
鼻の先にできるイボは、目の上のたんこぶと同じく気になります。
実際に鼻先にイボができれば、視界に入ってしまうので、目の上のたんこぶ同様に、とても気になってしまうでしょう。
「鼻の先」というのは、自分よりも先を進む者という意味を表します。
自分よりも能力や地位が上のものが目障りに感じることを表す「目の上のたんこぶ」と同じ意味として使えますね。
まとめ
「目の上のたんこぶ」をただ邪魔者という意味で使っている人もいるのではないかと思います。
大きな意味では間違いではないのですが、自分よりも能力や地位が上と認めている存在に対して使う言葉なので、正しく使えるようにしておきたいですね。