子供が小学校に入学する前などに、幼稚園や保育園でよく歌われるのが、「一年生になったら」という童謡です。
一年生になったら、友だち100人できるかな♪というフレーズは、記憶に残りやすいので、大人になっても忘れません。
実際には、子供の人数がどんどん減っているので、1学年に100人もいない小学校も珍しくなくなっていますから、同じ学年全員と友達になっても、100人は難しいかと・・・(汗)
それはさておき、「悪人には友多し」ということわざの意味です。
友だちが多いのは、善人の間違いではないのか?と誰しも思いますよね。
そこで、「悪人には友多し」ということわざが伝えようとしていることを解説します。
「悪人には友多し」とは
「悪人には友多し」ということわざの意味は、
悪人は、自分の利益になることのために人を口で丸め込もうとするのが上手い。
だから悪人ほど知り合いや友達が多いように見える。
ということなんです。
たしかに、人を騙して自分が得しようとするズルい人間は、まずは人を信用させなければいけないので、口が上手いですよね。
やたらと人当たりがよくて、初対面から積極的に親しくなろうとするなど、誰とでも仲良くなれるタイプほど、本性が悪かったりするものです。
善人にも友達は多いはず
「悪人には友多し」ということわざは、やたらと親しげに接して、口が上手くてコロッと人を騙す人間には注意しろという警告が込められています。
ですが、善人で好感度の高い人だって友達は多いはずですよね。
だとすれば、友だちの多い悪人と、友だちの多い善人をどう見分ければ良いのでしょう。
でも、よく考えてみるとわかるはずです。
善人は、自分からあまり積極的に親しくなろうとしなくても、自然にその人の周りに人が集まっているはずです。
そして、何よりも友だちや知人が困っている様子を見れば、放っておくことはできません。
助けようとしてくれるはずです。
しかし悪人の方が、やたらと積極的に親しくなろうとするわりに、友だちや知人が困っていると急によそよそしくなります。
自分の利益にならないと判断した人間は、簡単に切り捨てるのが悪人です。
見分けるポイントは、これだけで十分でしょう。
まとめ
「悪人には友多し」ということわざの意味を知ると、お金の絡む詐欺を働く人のことを簡単に信じてしまう理由が少しわかるような気がします。
友だちが沢山いて、共通の知り合いなどがいれば、疑うことなく信じてしまうのも何となくわかります。
どんなに良い人に見えても、悪人の顔が隠れているかも知れないので、新たな人との出会いには、少し慎重さが必要かも知れませんね。