【朝雨は女の腕まくり】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「朝雨は女の腕まくり」ということわざを聞いたことがありますか?

朝雨とは、朝降っている雨のことだというのはわかりますが、女の腕まくりというのは?

このことわざは、お天気が深くかかわっているようですが、どんな意味があるのでしょう。

「朝雨は女の腕まくり」の意味や由来について解説します。

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「朝女は女の腕まくり」とは

「朝雨は女の腕まくり」は、朝の雨はすぐに止むという意味があります。

朝降っている雨がすぐに止むかどうかはわかりませんが、昔はそう言われていたので、今の気象状況とは違うのでしょうね。

さて、なぜ「朝雨は女の腕まくり」ということわざが、朝の雨はすぐに止むという意味なのでしょうか。

これは、女性が腕まくりをして威張ったり怒っていても、怖くないし、すぐにおさまるから心配いらないということなんです。

このことわざを作ったのは男性でしょうね。

このことわざには、朝の雨はそのうち止むので、心配せずに仕事にでかけても大丈夫だという意味が込められているのです。

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「朝女は女の腕まくり」と似た意味のことば

「朝女は女の腕まくり」のように、朝の空の様子を使ったことわざは他にもあります。

いくつかご紹介します。

朝雨は傘いらず

「朝雨は傘いらず」とは、朝の雨はすぐに止むので、傘や合羽などの雨具の用意は必要ないという意味のことわざです。
また、朝雨が降っていると仕事を休んでしまうと、すぐに止むので勿体ないという意味も含まれています。

朝雨に鞍置け

「朝雨に鞍置け」とは、朝の雨はすぐに止んでしまうので、馬に鞍を置いて、出かける準備をした方が良いという意味のことわざです。

馬を移動手段としていた時代のことわざですね。

朝雨に蓑を巻け

「朝雨に蓑を巻け」とは、朝の雨はすぐに止むので、雨具として使う蓑の支度は要らないという意味です。

蓑を重ねて合羽のようにして使っていた時代に生まれたことわざでしょう。

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「朝雨」ではなく「朝曇り」のことわざ

「朝雨」ではなく、「朝曇り」の空を用いたことわざもあります。

「朝曇りは昼日照り」は、朝のうちに曇っている夏の日は、昼間になるととても気温が高くなるということわざです。

もう1つ「朝曇りに驚くものは所帯持ちが悪い」ということわざもあります。

朝雨や朝曇りはすぐに晴れることが多いのに、朝曇っているからという理由で仕事を休もうとする者は、稼ぎが少ないので家計が苦しくなるという意味です。

朝曇りを理由にして仕事を休もうとする人は、何だかんだと理由をつけて仕事を休もうとする傾向があるからでしょう。

まとめ

「朝雨は女の腕まくり」ということわざには、女の人を軽くみているような印象を受けるので、今の時代には使いにくいのではないでしょうか。

きっと使われる機会も少なくなるような気がします。