「負けて勝つ」という言葉と「負けるが勝ち」という言葉は、どちらも同じ意味のように聞こえてしまいませんか?
勝ち負けに関する2つの言葉の意味は、同じなのかそれとも別の意味があるのか気になったので調べてみました。
「負けて勝つ」と「負けるが勝ち」を正しく使い分けているという方には、当たり前のことだと思いますが、自信のない方はぜひチェックしてみてください。
「負けて勝つ」の意味とは
「負けて勝つ」という言葉には、
今は勝ちをゆずっておき、負けたように見せておきながら、最終的には自分が勝つように持って行くこと。
という意味があります。
負けたように見せかけて相手を油断させて、最後に勝つように仕向けるという戦略を表す言葉として使われます。
ただ、表面上は負けたように装っておき、実際には物事を有利に進めるという作戦にも「負けて勝つ」という言葉が使われます。
勝ちをゆずって、相手を喜ばせておきながら自分が得するようにもってという戦略は、戦い方として一枚上手です。
「負けるが勝ち」の意味とは
「負けるが勝ち」という言葉は、いろはかるたに入っていた言葉です。
「負けるが勝ち」は、
時には相手に勝ちをゆずり、徹底的に勝敗の決着がつくまで争わない方が、有利な結果を生むことがある。
という意味があります。
「負けて勝つ」と「負けるが勝ち」の意味を比べてみると、ほぼ同じ意味ですよね。
言い方の違いだけで、伝えようとしていることは重なっているようです。
無意味な争いを避けること
「負けて勝つ」も「負けるが勝ち」も、相手に勝ちをゆずることで自分の立場を有利にする意味があります。
しかし、もっと深い意味には「無意味な争いは避けるべき」ということが込められています。
つまり、勝敗を決めるために、相手が完全に滅ぶまで戦えば、自分にも相当なダメージがあるはずです。
だから負けて争いを避けることが、結果的に自分を救うことにもなるからではないでしょうか。
「負けて勝つ」と「負けるが勝ち」の2つの言葉とほぼ同じ意味の類義語として「逃げるが勝ち」という言葉があります。
「逃げるが勝ち」は、あまり良い意味の言葉として使われないのですが、無駄な争いを避ける方が良いというのは、同じではないでしょうか。
「撤退する勇気」という言葉もあります。
勝ち目のない争いを続けるよりも、撤退の決断をはやく下した方がダメージが少なくなります。
逃げることを恥じるよりも、撤退する勇気を持つことの方が最終的には良い結果を生むことにつながるということなのです。
関連記事:【順延】と【延期】は同じ意味ではないの?正しい使い分け方とは!
まとめ
「負けて勝つ」と「負けるが勝ち」は、ほぼ同じ意味なので、とくに使い分けなくても問題ないようです。
迷わないためには、1つの言葉にまとめて欲しいと思ってしまいます。
お好きな方を使えば良いというわけですね。