【金が敵(かたき)】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

世の中のほとんどの人は、お金さえあれば大抵の望みは叶うと思っているはずです。

「お金では買えないものもある」とか「お金が全てじゃない」なんて言ったりしますが、本音を言えば誰だってお金の魅力には勝てないのではないでしょうか。

お金にまつわることわざや慣用句は数多くありますが、「金が敵」のように、はっきりとお金に敵対する意味を持つことわざもあるのです。

「金が敵」の意味には、お金の魔力に負けないためのヒントが込められているのではないでしょうか。

今回は「金が敵」のように、お金に対する悪い面を伝えることわざについてまとめています。

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「金は敵」の意味とは

「金は敵」の意味は、2つあると言われています。

1つは、お金のせいで人間関係が悪くなったり、事件に巻き込まれることがあるように、お金のせいで悪い結果を招くことがあるという意味です。

たしかに、世の中ではお金が原因の事件が山ほどあります。
たとえば宝くじで大金を手にした人が、色んな嫌がらせを受けたり、知り合いからお金の無心をされて困るという話もあります。

大金を手にしたことで、破滅することもあるので「金は敵」というのでしょう。

もう1つの意味は、お金を手に入れるのは簡単ではないため、苦労が伴うからです。

簡単に苦労せずにお金が手に入るなんてことは、悪事に手を染める以外にはない・・ということもあるのでしょう。

「金は命の親、命の敵」とは

「金は命の親、命の敵」ということわざがあります。

この意味は、「金は敵」と重なります。

お金のおかげで命が救われることもあるけれど、お金のせいで命を失うこともあるという意味です。

誰もが大金持ちになりたいと願うものですが、ほんとに大金持ちになると、貧乏人にはわからない苦労もあるでしょう。
しかも、大金を狙われて命を落とす危険にもつきまとわれるかも知れないのです。

「金は命の親、命の敵」とは、お金の両面を理解するように教えているのです。

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「金は三欠くに溜まる」とは

「金は三欠くに溜まる」というのは、お金を溜めるためには人情や義理、人付き合いを欠いて、金儲けと節約に努めるくらいじゃなければ溜まらないという意味です。

もっとわかりやすく言えば、お金を溜めるためには人間関係など考えていてはダメだということでしょう。

たしかに、冠婚葬祭などの出費、お中元やお歳暮などの時節の義理、人間関係を円滑にするための交際費などがなければ・・と思ったことはあります。

ですが、そういう付き合いを欠くのは人としてどうなのよ?と思うので欠くことができないのです。

「金は三欠くに溜まる」とは、そういう意味では皮肉でもあり、真実を突いていることわざではないでしょうか。

「金を貸せば友を失う」とは

「金を貸せば友を失う」ということわざは、たぶんほとんどの人が意味を理解できると思います。

どんなに親しい友達でも、お金の貸し借りはしてはダメだと親から言われている人もいるのではないでしょうか。

友達が困っていれば、何とか助けてあげたいと思うかも知れません。

ですが、簡単に友達からお金が借りられるという前例を作れば、その友達はまた同じように借金を繰り返すようになるかも知れません。

それに、なぜなのかお金を貸した側なのに友達相手だと「返して」と言い難いものなんです。

お金の貸し借りさえなければ、そんな問題は起こらなかったのに・・という経験がある人も山ほどいるでしょうね。

「金を貸せば友を失う」という言葉は、しっかり胸に刻んでおきましょう。

まとめ

「金は敵」という言葉は、強いメッセージ性を持っていますが、お金を敵と思うよりも味方につけたい人が多いでしょう。

だからあまり使わないのかも知れません。

お金があれば幸せになれることもありますが、不幸を生むことも忘れてはいけませんよね。