口も八丁手も八丁とはどんな意味のことわざ?八丁ってなに?

ことわざ・慣用句

口も八丁手も八丁は、略して口八丁手八丁とも言いますね。

どんな意味だと思いますか?

なんか軽薄な人のことを表現している感じじゃないかな

 

八丁というのが意味があるんだと思う

 

にゃんこ
にゃんこ

八丁って味噌のこと?

わかる人が少ないのは意外ですよね。
けっこう使われる言葉ですし、難しくはないのですけど・・。

口も八丁手も八丁の意味について解説しましょう。

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口も八丁手も八丁とは

口も八丁手も八丁の意味は、どんなことも全て器用にこなせる人のことです。

口も達者で、何をやらせても手先が器用で無難にこなせるような人に対して使うことわざです。

八丁とは、8つの道具のことです。その8つの道具を器用に使いこなせるという表現なのでしょう。

8つの道具を同時に使うように、口先も手先も器用で達者だと言っているわけですね。

口も八丁手も八丁はどんな時に使う?

口も八丁手も八丁は、しゃべらせても立派なことを言えるし、何をやらせても人並み以上にできるほど器用で達者な人のことなので、褒め言葉だと思いますよね?

そうでしょ、めっちゃ褒めてるでしょ

いえ、じつは言葉の意味とは裏腹に、いい意味では使われないことがほとんどなのです。

どうして?おかしいでしょ!

 

にゃんこ
にゃんこ

だって褒めてるじゃん

言葉をそのまま受け止めればそうですが、口が上手く、何でもこなしてしまうような隙のない人は信用できないという意味合いで使われているのですね。

例えば、人を騙す詐欺師などはいかにも口が達者です。
簡単に騙されない警戒心の強い人は、そういう隙のない人間を胡散臭くて怪しいヤツだと感じるのでしょう。

「あんな口も八丁手も八丁の輩は信用できないわ」なんて使われることが多いのです。

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間抜けな方が信用される?

口も八丁手も八丁と言われるような人は、人から信用されないというのは不思議な話です。

ですが、人間って少し間が抜けている方が、愛嬌があって人に好かれるのは間違いないですよね。

これは、間が抜けている人と接していると、自分自身が緊張しなくても済むからです。

ですが、だからと言って何でも器用にこなせる人のことを胡散臭いとか、怪しいとか思うのは変な話です。

どうしてマイナスイメージの言葉になってしまうのか、理由を考えてみると、人の妬みの感情が根底にあるからではないかと思います。

例えば職場の同期の中で、跳び抜けて出世コースに乗る人は、口も八丁手も八丁で、うまく上司にゴマをすり、要領が良いので人の出柄さえも自分の手柄に見せてしまうほどうまく立ち回れる人のことを心から信用するのは難しいですね。

そして、そんな風に要領よく世渡りできないことへの妬みが生まれて、口も八丁手も八丁がマイナス言葉になったのではないでしょうか。

まとめ

口も八丁手も八丁について考えてみると、不器用な人の方は嘘をついてもすぐバレるし、正直者に見えるのと通じることだと思います。

ほんとに口も八丁手も八丁で人柄も良い完璧な人間が存在すれば言葉の意味も変わるのかも?なんて思いました。