放課後といえば、学校の授業が終わった後のことですよね。
「放課後に○○しよう」など、全国的に使います。
では、学校の授業と授業の間の休み時間はどうでしょう。
「休み時間」が一般的なのでしょうが、愛知県では「放課」と言います。
愛知県だけ「放課」というのはなぜなのでしょう。
「放課」の意味
「放課」の意味を調べてみると、
学校で、その日の課業が終わること。
課業から解き放たれるという意味なのでしょうね。
ということなので、一日の授業が終わった時が「放課」なのです。
「放課後」は、一日の授業が終わった後の時間のことを表しているのです。
愛知県だけ「放課」が使われる
愛知県内の学校では、なぜか授業と授業の間の休み時間のことを「放課」と呼びます。
「放課の間にトイレにちゃんと行くように」
このように、生徒の間ではもちろんですが、教師も「放課」を使います。
これは確かめたわけではありませんが、愛知県の教育委員会で授業と授業の間の休み時間を「放課」と定めているとかいないとか。
愛知県以外では、使わないという事実を知って驚いた愛知県民も多いのではないでしょうか。
休み時間を「放課」と呼ぶようになった理由
愛知県の学校だけでなぜ休み時間を「放課」と呼ぶようになったのか、その由来を調べてみても確かな起源はわかりませんでした。
ですが、「放課」の意味が課業から放たれるということなので、1つの課業が終わって次の課業が始まるまでの間という意味で「放課」が使われるようになったのではないかと考えられます。
さらに、休み時間の長さによって「○○分放課」などと使い分けている学校もありますが、こうなると学校毎のルールなので、数えきれないほどあると思います。
「放課」は方言なのか
「放課」が愛知県の方言なのかどうか・・。
これは難しいですよね。
何しろ「放課」という言葉は標準語として存在します。
ですが、愛知県の学校だけが「放課」の意味を1つ1つの課業の間の休み時間として使っているのです。
標準語として使っている言葉を別の意味として使っているので、方言なのではないでしょうか。
愛知県(岐阜県の一部)だけの学校用語
「放課」だけじゃなく、愛知県の学校だけで使われる言葉が他にもありました。
それは「B紙(びーし)」です。
愛知県だけじゃなく、岐阜県の学校でも使っているところがあるようですが、全国的には「?」でしょう。
B紙とは模造紙のことです。
B判の紙のサイズで一番大きな紙のことは、全国的には模造紙と呼んでいる地域が多いと思います。
文化祭や学習発表会など、学校の行事で使われることがありますよね。
愛知県では「B紙」と呼んでいる学校が多いので、他の地方から愛知県に引越してきた場合は、生徒でも教師でも戸惑うことでしょう。
「B紙」のように、模造紙の呼び方は地方によって色々あるので、調べてみると何種類になるのか興味が湧いてきます。
なぜ模造紙のことを「B紙」と呼ぶようになったのかは謎です。
この謎を知っている方がいたら、ぜひ教えて欲しいと思います。
まとめ
愛知県は関東と関西の中間にあり、東西の文化が入り交ざる土地柄です。
その割には、言葉の文化も食文化も独特です。
他にもきっと興味深い言葉があると思うので、方言を調べると面白いですね。