「がめつい」というのは、全国的に通じると思い込んでいましたが、どうやらそうでもないらしいのです。
かなり広く使われているので、方言とも言い難いのですが、標準語とも言えないらしい。
「がめつい」は方言なのか、それとも?
そもそも「がめつい」とは何が語源になったのか、意味や類語なども詳しく調べてみました。
「がめつい」の意味
「がめつい」の意味は、簡単に言ってしまえば、欲が深いことです。
あの人って、ほんとにがめついよね
あのくらいがめつくないと、お金持ちになれないのかもね
このような使い方をします。
もっと詳しい意味を調べてみました。
そこにはこう書かれています。
利益を得ることに執着し、抜け目なく、ときには道義に反すると思われるようなことまでしかねない様子
このように、かなり欲が深くて、自分が得するためなら間違ったこともしてしまうようなことを表しています。
「がめつい」という言葉は、わりと簡単に使われているようですが、気軽に使ってはいけないような気がしますね。
「がめつい」は方言なのか
「がめつい」は関西を中心にした西日本ではよく使います。
最近はドラマや映画などの影響で、全国的に意味も知られるようになっているので、あまり方言という印象は受けないのですが、もともとは関西だけで使われていたので方言に含まれるのでしょう。
「がめつい」の語源
「がめつい」の語源は、「がめ」と呼ばれていた生き物が語源です。
「がめ」とは、亀とよく似ているようで少し違う「すっぽん」のことです。
関西ではすっぽんのことを「がめ」と呼んでいたことがありました。
すっぽんは、一応カメ目なので仲間と言えば仲間です。
ただ、亀のように固い甲羅はありません。
軟らかい甲羅は、退化したのか進化していないのかハッキリしないが、すっぽんの特徴と言えば皆さんおなじみでしょう。
一度食い付いたら離さないのです。
その様子から、欲が深く、得することへの執着が強い様子を「がめつい」というようになったわけです。
また、すっぽんは滋養強壮に良いと言われていて、古来から健康のために食されてきました。
すっぽんを食べてスタミナをつけることと、欲深く儲けようとするガツガツした感じがリンクするので、絶妙な表現ではないでしょうか。
「がめつい」の類語
欲が深いことを表す「がめつい」には、数多くの類語があります・
・ガツガツする
・強欲
・意地汚い
・欲の皮をつっぱらせる
・利己的
・野心に塗れた
・金の亡者
どれも言われたくない言葉ですが、このように言われるくらいじゃないと、お金持ちにはなれないのかも知れませんね。
なんとも嫌な世の中です。
まとめ
「がめつい」はもともと関西を中心に使われていた方言でしたが、今はとくに方言として認識されていません。
語源になったすっぽんを「がめ」と呼んでいた地域が関西に限らてていたとすれば、やはり方言由来なのでしょうね。