わかりにくい言葉ってほんとに沢山ありますよね。
日本人はストレートに表現しない国民性なので、オブラートに包み過ぎて、一体何が言いたいのかわからない言葉も山ほどあります。
勝るとも劣らないというのも、何だかわかりにくいですよね。
勝っているのか、勝っていないのか。
劣っているのか、劣っていないのか。
わかりにくいですね。
勝るとも劣らないとは、どんな時に使えば良いのでしょうか。
勝るとも劣らないとはどんな意味
勝るとも劣らないの意味を調べてみました。
勝るとも劣らないとは、勝っていることはあっても、劣ることはないという意味です。
えっと、わかりにくいんですけど。
勝るとは、何かと比較しなければ出てこない表現ですよね。
ということは、他と比べてみると、勝っていて、劣るところがないという意味です。
じゃあ、もっとはっきり表現すればいいのに。
そこが微妙な表現が多い日本語らしいところです。
勝るとも劣らないとは、優劣をつけるのが難しいくらい、ほぼ互角だけど、あえていうなら・・・という時に使うのです。
勝るとも劣らないの使い方
勝るとも劣らないというのは、互角以上ということです。
負けてはいないのですから、僅差で勝ったという意味なのですが、実際には僅差で負けた人に対して使うことが多いですね。
例えば、会社内で企画を募り、最終的に絞られて惜しくも選考に落ちたプランに対して、「勝るとも劣らないアイデアだったと思います」とか。
負けたのに、劣っていたわけではないと慰める言葉として使われることが多いので、褒め言葉という受け止め方をする人は少ないのです。
当事者同士では使わないほうが無難
勝るとも劣らないと言うのは、勝負し合った当事者同士で使うと、相手に失礼になるかも知れません。
この言葉は、勝負を見ていた第三者が客観的に「いい勝負だった」と伝える言葉です。
ただ、明らかに実力に差がある者同士が競い合い、実力が上の人が辛くも勝った場合には使っても良いですね。
師弟対決で、師匠が弟子と接戦の末に勝った場合は、弟子への労いの言葉として使うのはアリだと思います。
まとめ
勝るとも劣らないとは、惜しくも負けた人の気持ちを慰める意味だと思って使っていた私です。
ホントは勝っているし、劣ってもいないのですから、負けではないのですね。
正しい使い方ができていない言葉がどれほどあるのか、気が遠くなりそうです。