「罪を認めて自首しなさい」
このセリフは刑事ドラマや二時間ドラマなどでよく聞きますよね。
最後の崖のシーンだね
犯人が最後まで往生際が悪くて、抵抗していたりする時にも自首をすすめるなんて変なんですけど、定番のセリフです。
では、ニュースなどでよく聞く
容疑者が自ら○○警察署に出頭したようです
これもよく耳にしますよね。
では、自首するのと出頭するのは同じじゃないのか?という疑問について調べてみました
自首とは
自首というのは、まだ事件として発覚していないのに、自分から罪を認めて名乗り出ることです。
例えば泥棒をしても、被害に遭った人が気が付かなければ事件にはなりません。
空き巣に入られても、それに気が付かないようなケースもあります。
他にも殺人事件のような凶悪事件でも、ただ行方不明になっただけで事件と考えられないケースなどでも犯人が名乗りでることで事件が発覚することもあります。
出頭とは
出頭とは、自首とは違い、すでに事件として発覚していて、警察が捜査をしている段階で自ら警察署などに名乗り出ることです。
重要参考人として警察が探していたり、容疑者として手配しているような人物が出頭するとニュースになります。
まったく警察がマークしていない人物でも、その事件そのものが発覚していて、捜査が始まっていれば、出頭になります。
ですから、ドラマなどで「犯人が自首してきました」とか「もう警察はあなたを容疑者として手配しているんだから観念して自首しなさい」というのは正しい使い方ではないんですね。
罪が軽くなるのは?
ホントかどうかわかりませんでしたが、自首した方が裁判で判決が下る時に罪が軽くなる可能性があると聞いたことありますよね。
これは確かに可能性としてはあるそうです。
自首の場合は、名乗り出なければそのそも事件として発覚しなかったかも知れません。
そのまま黙っていれば、闇に葬られたかも知れません。
なのに自首してきたということは、罪の意識を強く感じて反省していると判断される可能性があるので、量刑が軽くなる可能性があるわけです。
出頭の場合は、すでに事件として捜査されてから名乗り出るので、自首に比べて量刑が軽くなる可能性は低いようです。
長く逃げ回った挙句、逃げるのに疲れて出頭したようなケースでは、可能性はかなり低いそうです。
まとめ
自首と出頭ははっきりとした違いがあったんですね。
何となく、ドラマ的には出頭よりも自首の方が印象的に強く残る言葉なので、意味としては正しくなくても使われ続けるのかも知れませんね。