【あわよくば】の意味や語源は?正しい使い方とは!

ことばの意味

「あわよくば~」と言えば、良い結果を期待する言葉として使われます。

幅広い世代で使われる言葉ですよね。

「あわよくば~になればラッキーだけど」などのように、何かのオマケのような感じで良い結果になることを期待する時に使われています。

では、この「あわよくば」の語源は何なのでしょう。

どんなことがこの言葉のもとになっているのか調べてみました。

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「あわよくば」の意味

「あわよくば」とは、

幸運なことが重なったりして、思った通りに物事が運ぶのではないかと期待する様子。

という意味の言葉です。

思った通りに物事が進むのは、自分の努力次第ですが、幸運が手伝ってスムーズに物事が運んで欲しいと心の内では期待するでしょう。

そのような時に「あわよくば~」と表現するのです。

自分の頑張りよりも、さらに良い結果になって欲しいということなのですね。

運に期待しているけれど、そればかりに頼っているわけではないという気持ちを伝えるのに使われていますね。

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「あわよくば」の使い方

どのような使い方が正しいのか、例文で見てみましょう。

今日の商談、何とか契約までこぎつけたいね。

そうね、そろそろ半年近いから、もう決めたいよ。

取引先の担当者が変わったのは好いチャンスかもしれない。

話が早そうな人だから、上手くいきそうな気がする。

あわよくば、今回だけの契約で終わらせずに、長期契約できればラッキーだよな。

そうなったら嬉しい!

よし、気合入れていきましょう。

このような会話で使えます。

期待通りの結果になって欲しいという感情を表していますよね。

「あわよくば」の語源

「あわよくば」の意味を理解していたとしても、この言葉の語源まではあまり知られていません。

「あわよくば」の「あわ」」とは、古い言葉で「間」を意味する「あわい」のことです。

つまり、もともと「あわよくば」とは、幸運が手伝って物事がスムーズに進むという意味ではなかったのです。
もともとは「間」、つまり「タイミングが合えば」とか「都合が良ければ」という意味の言葉だったのです。

それが長い年月を経て、時間を表す「間」とは関係なく、「運が良くて」「幸運が手伝って」「ラッキーなこと」という意味で「あわよくば」と言われるようになったのです。

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「あわよくば」に似ている言葉

「あわよくば」は幸運なことが手伝って思った通りに物事が進んで欲しいと期待する意味として使われます。

ただ、何となく他力本願な印象を受ける言葉でもあるので、他の表現を探してみました。

有名なことわざに「棚から牡丹餅」があります。

寝ているところに棚から牡丹餅が落ちてきて、幸運にも口に入って美味しく食べる・・。

あり得ないことですが、それほど幸運なことを指しているのです。

「あわよくば」に似ているように思いますが、「棚から牡丹餅」は思いがけない幸運、予想もしていない幸運なので、少し意味が違います。

「あわよくば」と同じような意味として使うならば「上手く事が運べば」とか「運が良ければ」くらいでしょうか。

他には「邪魔が入らなければ」というのも、物事が思い通りに進むことを願う表現として使われます。

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「あわよくば」を言い換える

「あわよくば」を他の言い回しに変えてみます。

・運が良ければ
・好機を得れば
・タイミングが良ければ
・願わくば
・折あらば
・都合よくいけば

このような言い回しは「あわよくば」と同じ意味として使います。
同じような意味なのに、色々な表現があるものですね。

まとめ

「あわよくば」の語源を調べると、時間を意味する「間」がもとになっていることがわかりました。

現在の使われ方とは少し違うのですね。

変化した言葉ですが、誤用ではないので安心して使いましょう。