【浮世渡らば豆腐で渡れ】ということわざはどんな意味なの?

ことわざ・慣用句

ことわざによく使われる食べ物と言えばお豆腐ではないでしょうか。

柔らかいのが特徴のお豆腐は、ことわざに使いやすいからだと思います。

「浮世渡らば豆腐で渡れ」も豆腐の特徴を引き合いにして作られたことわざです。

では、「浮世渡らば豆腐で渡れ」の意味を知っていますか?

今回は「浮世渡らば豆腐で渡れ」の意味や使い方をご紹介します。

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「浮世渡らば豆腐で渡れ」とは

「浮世渡らば豆腐で渡れ」ということわざは、

この世の中を上手く渡るためには、外見はまじめに見えるようにして、内面は柔和になった方が良い。

という意味があります。

豆腐が柔らかいのは誰しもわかることですが、豆腐がなぜ真面目と例えるのでしょうか。

これは豆腐のかたちからです。

豆腐はとても柔らかいですが、キレイな四角形です。
この四角四面のかたちから、真面目な外見を連想させるわけです。

外見はとても真面目な印象なのに、内面は柔和で柔軟性がある人はとても魅力的で人に好かれます。

そういう人は「世の中を上手く渡っていける」という生きるコツを伝えていることわざです。

豆腐を使ったことわざ

「浮世渡らば豆腐で渡れ」のように、豆腐の柔らかさやかたちを引き合いにしたことわざは他にも色々あります。

「豆腐に鎹(かすがい)」とは、効き目がないという意味です。

「豆腐で歯を痛める」はあるはずのないことです。

「豆腐も煮れば締まる」は、どんなにだらしのない人でも、苦労を繰り返せばしっかりした人物になるという意味です。

「白豆腐の拍子木」は、見た目は白くて美しくて立派だが、実際に使うとなると役に立たないという意味のことわざです。

豆腐は古来から庶民の間でも親しまれている食べ物ですから、ことわざに使いやすいのでしょうね。

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「浮世渡らば豆腐で渡れ」の使い方

「浮世渡らば豆腐で渡れ」ということわざがどんな場面で使えるのか、例文で見てみましょう。

今年の新入社員はみんな真面目な子ばっかりだよ。

それはいいことじゃない。
お父さんもその方が助かるでしょ。

そうでもないんだな。
真面目そうに見えて、ほんとに中身までガチガチの真面目じゃ仕事は上手くいかないこともあるんだよ。

ふ~ん、そんなもん?

浮世渡らば豆腐で渡れって言うだろ。
見た目はまじめでも、頭を柔らかくしていないとちょっとしたことで挫折したりするんだ。

そんなことわざがあるんだ。
はじめて聞いたけど、何となくわかる気がする。
外見が真面目だけじゃ面白くないし。

仕事には柔軟性も必要なんだ。

なるほどね。

このような会話で使えることわざです。

まとめ

「浮世渡らば豆腐で渡れ」のように、世の中を生きる上のヒントになることわざは数多くあります。

そういうことわざを知っていると、自分が困った時などに思い出すと立ち直るきっかけになるのではないでしょうか。