【放題】って造語だったの?いつから使われて何が由来だったのか!

ことばの雑学

食べ放題、飲み放題、かけ放題、聞き放題、見放題など、世の中には「~放題」が溢れていますよね。

とくに近年では、定額制サービス(サブスク)が様々な分野に広がっているので、「~放題」のサービスがさらに増えています。

便利な世の中になったし、安心感もありますが、「放題」とはそういう意味の言葉だったのでしょうか。

今回は「放題」の語源や由来について調べてみました。

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「放題」とは

「放題」とは、

するがままに放っておくこと。
制限しないこと。
抑止しなおこと。
自由勝手に振舞うこと。
常軌を逸していること。

このような意味で使われています。

誰もが理解している通りの意味ですよね。

使い方の例としては

「庭の手入れをしていないから雑草で荒れ放題になってしまった。」
「子供部屋で自由に遊ばせていたらいたずらをやりたい放題にしてた。」
「時間無制限の食べ放題だから食べ過ぎて胃が破裂しそう。」

このように使えます。

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「放題」の語源は

「放題」という言葉は、もともとあった言葉ではなく、造語とされています。

いつから「放題」が使われるようになったのか、何がきっかけなのかははっきりわかっていません。

ですが、語源になったのは傍題(ぼうだい)からだと言う説が有力です。

「傍題」とは

「放題」の語源となったと言われる「傍題」は副題、サブタイトルという意味です。

では、なぜ副題のことを表す「傍題」が「放題」の語源になったと言われているのでしょうか。

副題とかサブタイトルという意味と「~放題」とでは全くつながりがわかりませんよね。

ですが、俳句をたしなんでいる人ならピンとくるようです。

和歌や俳句などは、テーマになるお題があります。

しかし、そのお題から外れた内容の歌や句を詠むことを「傍題」というのです。

お題に沿わずに外れる傍題から、制限を加えないことを意味する放題という言葉が生まれたと言われているわけです。

ただ、あくまでも有力な説というだけで、「放題」という言葉の語源という確かな証拠があるわけではありません。

もう1つ、放埓(ほうらつ)という言葉が語源になったという説もあります。

放題と放埓は同じ「放」の字を使っています。
放埓の意味は気ままに自由に振舞うことなので、放題と共通しています。

もともと放埓は、馬を柵から放して自由にさせることなので、意味としては傍題よりも似通っているのかも知れません。

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まとめ

今では「~放題」を耳にしない日はないほど広い分野で使われる言葉です。

造語としてこの世に生み出した人は誰なのかわかりませんが、わかりやすく行動や状態を伝える言葉として今後もずっと使われるのでしょうね。