自営業と自由業の違いを説明できる?フリーランスはどちらなの?

ことばの雑学

職業を問われる書類などで、世の中にある様々な職業の一覧があり、そこから選択することがあります。

インターネットを活用したアンケート調査などでも、製造業とかサービス業などから選ぶことがあります。

そこでいつも迷うのが自営業と自由業です。

個人的なことですが、うちは家族で商売をしているので、自営業なのですが、自由業とはどう違うのかいつも疑問に思っていました。

そう言えば、小学生の頃の同級生のお父さんは平日に家にいることが多くて、うちの親は「○○ちゃんのお父さんは自由業だから」と言ってました。

大人になってから知ったことですが、競馬とか競輪の結果を予想してお金を稼いでいるお父さんだったみたいです。

そのような職業があることも知らなかった子供の頃は、自由業のお父さんは会社員の自分の親と違って何だか楽しそうな人だと勝手に想像していました。

思い出話はこれくらいにして、自営業と自由業の違いを調べておくことにしました。

自営業と自由業の違いは?と問われて説明できる大人であるために、頭に入れておきましょう。

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自営業とは

自営業とは自分で事業を営んでいる人のことです。
自営業者の多くは一人で仕事をしていたり、家族で経営していることが多いのですが、一人で経営していても、会社として登記している場合もあります。

商店街などにあるは八百屋さんや肉屋さんなどは、家族経営が多いですが、じつは株式会社として登記していて、八百屋のご主人は社長だったりすることおあるのです。

株式会社や有限会社として登記されている場合は、社員が一人もいなくて個人経営でも自営業というよりも会社経営となります。

自営業は個人事業主として事業をしていると考えるのが一般的です。

 

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自由業とは

自由業というのは、時間の制限がなく、固定の取引先などがあるわけじゃなく、個人の自由が優先される職業というイメージがありますが、それは先入観のようです。

所得税の確定申告をする時に、職業を分ける手引きのようなものがありますが、それを見る限り、自由業と自営業(個人事業主)を分けるルールはないようです。

作家、医師、プロスポーツ選手、弁護士、芸能人、外交員、大工などは自由業に振り分けられるようですが、大工の親方でも個人事業主として開業届を税務署に提出している場合は自由業ではなく自営業と考えます。

外交員というのも、保険外交員の場合は保険会社の社員になっている場合と、保険代理店として個人で外交員をしている場合もあります。
保険会社の社員になっても、外交員の場合は確定申告をするので、特殊な職業なのかも知れません。

自由業という定義はハッキリしていないのですが、個人事業主の中でも仕事の時間や業務内容の自由度が高いと自由業と考えるようです。
例えば芸能人、小説家、カメラマン、デザイナー、ダンサーなどは自由業と振り分けるようです。

最近はインターネットの普及によって会社に属さずに仕事をするフリーランスの方が増えています。
フリーランスは自由業と近い表現ですが、個人事業主として事業届を出しているフリーランスは自営業と名乗る人がほとんどです。

まとめ

自営業と自由業の区別は決まりがあるわけじゃないので、個人で仕事をしている人は自由に自由業と名乗っても問題ないのです。

ただ、自由業に対するイメージは微妙なので、世間体を考える人にはおすすめしませんけどね。