アンケートとはどこの国の言葉なのかご存知ですか?
英語だと思っている人が多いみたいですがフランス語のEnquêteがもとになっているそうです。
Enquêteの意味は調査とか問い合わせのことなので、日本で使われるアンケートの意味としては同じだと思います。
ところで、アンケート調査を行う時に「アンケートをとる」と言いますよね。

アンケートをとります

アンケートをとった結果

普通に使うよね
でも、その使い方は正しいのでしょうか。

考えたことないよ~

みんな普通に言ってるじゃん
そうなんですけどね、それがホントに正しいのか調べてみました。
アンケートをとるのは正しい?
日本で使われているアンケートの意味は、もとになったフランス語の調査や問い合わせと同じですよね。
多くの人の意見を集めて統計調査をする場合も「○○人を対象にアンケートをとった結果」などと言われます。
1人に対して意見を聞くことも同じように、アンケートをとると言いますから、これほど広く使われていれば間違いではないはずです。
ですが、本来の意味は調査や問い合わせなので、日本語に直すと「調査をとる」「問い合わせととった結果」となってしまいます。
これはちょっと違和感がありますよね。
調査はとることではありません。
問い合わせもとることではないです。
「調査する」「調査を実施する」「調査を行う」
「問い合わせをする」「問い合わせをした結果」というはずです。
ということは、「アンケートをとる」のではなく「アンケートをする」もしくは「アンケートを実施する」というのが正しいはずです。
ですが、すでに「アンケートをとる」という表現があまりにも定着しているので、間違いだと指摘されることもなくなっているのです。
アンケートと調査を重ねるのは?
アンケートについてもう1つ疑問に思うことがあります。
アンケートは調査という意味なのに、「○○アンケート調査」と同じ意味の言葉を2つ重ねて使っていることがよくあります。
アンケート調査では、調査調査になってしまうので、これは正しい表現とは言えないはずです。ですが、これもまた「アンケートをとる」と同じようにすでに広まっているため、間違った表現とは言えなくなっているようです。
このような間違いから生まれた表現が定着している言葉は数えきれないほどあります。
例えば韓国風の鍋料理のことを「チゲ鍋」という人が居ますが、チゲとは鍋料理のことなので、チゲ鍋だと鍋鍋になってしまうのですが、かなり定着しているので間違いだと気が付きながらもチゲ鍋と言っている人はかなりいます。
まとめ
アンケートという言葉の意味が分かれば、アンケートをとるというのはちょっと変だというのがわかってきます。
日本語と外国語がつながると、奇妙な言葉になるものが多いので、調べてみると面白いのかも知れませんね。