【沈丁花は枯れても芳し】の意味とは?どんな時に使えるの?

ことわざ・慣用句

「沈丁花は枯れても芳し」とは、短歌や川柳のようなリズムのあることわざです。

季節を伝える情緒的なことわざなのかと思いがちですが、伝えるべき意味が込められています。

どのような意味があるのか、また使い方はどうなのか解説しましょう。

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「沈丁花は枯れても芳し」とは

「沈丁花は枯れても芳し」とは、

すぐれているものは、最後までその価値や魅力を失うことはない。

という意味があります。

なぜ沈丁花という花がこのことわざに使われているのか、この花の特徴を知ると理解できるでしょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)は、庭木などにもよく植えられているので、知っている人も多いと思いますが、とても強い香りを放ちます。

沈丁花は春に咲きますが、春は多くの種類の花が咲く中でも、一番香りが強いと言われるほど印象的な香りを放ちます。

夏はクチナシの花、秋はキンモクセイの花が香りの強い花として有名ですが、クチナシやキンモクセイも沈丁花の香りには勝てないのではないでしょうか。

沈丁花は、花が咲いている時はもちろんですが、花が枯れていても香りが残っています。

その特徴が「沈丁花は枯れても芳し」ということわざに使われた理由でしょう。

すぐれているものは、枯れ落ちるまで香りを放つ沈丁花のように、その魅力や価値を失うことはないということなのです。

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「沈丁花は枯れても芳し」と同じ意味のことわざ

「沈丁花は枯れても芳し」と同じく、本質の価値について表現したことわざとして有名なのが「腐っても鯛」です。

鯛は高級な魚というイメージが強く、おめでたい席などには欠かせない魚です。

例え腐っても、鯛は鯛ということなのでしょう。

現実的には、腐った鯛よりも、新鮮な雑魚の方が美味しいと思いますが、それほど鯛という魚が重宝されてきたので、ことわざに使われたのだと思います。

「沈丁花は枯れても芳し」の使い方

「沈丁花は枯れても芳し」ということわざは、どのように使うのか例文で見てみましょう。

こと子
こと子

そのワンピース、お気に入りだよね

そうなの。
でもね、もう何年も着ているから色が褪せてきちゃった・・。

こと子
こと子

何年くらい着ているの?

驚かないでよ。
もう10年以上前に買ったのよ。

こと子
こと子

そうなの?
全然そんな風に見えないよ。

どうしても欲しくて、ボーナスつぎ込んで買ったの。
英国王室の人がよく着ているブランドで、憧れていたのよ。

こと子
こと子

やっぱりね。
10年経ってもイイ物は生地も悪くならないんだね。

さすがに色が褪せてきたから限界かと思ってるけど。

こと子
こと子

そんなことないと思うよ。
本来の色を知らない私には色褪せているように見えない。
「沈丁花は枯れても芳し」と言うけれど、やっぱり安物とは違うんだねぇ。

そう言ってもらえると嬉しい。

このような場面で使うことができます。

まとめ

「沈丁花は枯れても芳し」ということわざを上手く使いこなすことができると、褒めたり評価したりする時の幅が広がりそうですね。