【三歳の翁、百歳の童子】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「三歳の翁、百歳の童子」ということわざを知っていますか?

このことわざの意味を知ると、今の世の中で問題になっている老害という言葉を思い出してしまいます。

今回は「三歳の翁、百歳の童子」の意味や使い方について解説します。

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「三歳の翁、百歳の童子」とは

「三歳の翁、百歳の童子」とは

人間の賢さは、年齢には関係ない

ということを伝えています。

翁とは、高齢の男性のことで、童子とは子供のことです。

つまり、三歳の幼い子供でもまるで経験を重ねたお年寄りのように賢い子もいるし、いくら年齢を重ねている大人でも、まるで思慮分別のない子供のような人もいるということです。

日本だけじゃなく、世界でも共通していることでしょうが、自分よりも長く生きている人に対しては、敬う気持ちで接するのが礼儀です。

ですが、長く生きているだけで、常識がなく、ルールも守らず、モラルのない人間もいます。

小さな子供でも、きちんとルールを守っているのに・・と呆れてしまうようなお年寄りも沢山いますよね。

賢さや知恵は年齢だけではわからないということを伝えているのが「三歳の翁、百歳の童子」ということわざです。

老害と呼ばれる高齢者が増える理由

最近見聞きするようになった「老害」という言葉は、昔からあったわけではなく、この数年で生まれた造語です。

老人による害という意味です。

何とも嫌な言葉ですが、超高齢化社会をひた走るこの国では、今後もさらに老害によるトラブルが予想されます。

老害には色んなパターンがあります。

例えば、

・アドバイスを聞き入れない
・自分の経験値だけ信用する
・昔のルールを変えようとしない
・社会の変化を無視する

いわゆる「頑固」になるお年寄りによくあるパターンです。

ですが、もっと困るのが暴力的になったり、キレる老人による老害です。

注意されるとものすごい剣幕で怒り出したり、クレームがどんどんエスカレートしたりする高齢者による老害が問題になっています。

これは、高齢になると老化現象の影響で脳の前頭葉が徐々に萎縮します。

前頭葉には、怒りなどの感情をコントロールする機能が含まれるので、その影響でキレやすいのです。

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「三歳の翁、百歳の童子」の使い方

「三歳の翁、百歳の童子」の使い方を例文で見てみましょう。

こと子
こと子

ちょっと、あのおじいさん、どうしてあんなに怒ってるの?

優先席に女子高生が座ってたからだよ

こと子
こと子

でも、あの女子高生の子も気分悪そうじゃない?

そうなんだよね。体調悪くて座ってたような気がする。

こと子
こと子

優先席って高齢者だけのものじゃないのにね。

え!あの男の子、ちょっとすごくない?

こと子
こと子

ホントだ、おじいさんを優先席に座らせて、女子高生を自分の座ってたところに誘導したよ。

えらいなぁ。あの子まだ中学生にもなってないくらいだよ。

こと子
こと子

ああいう子って尊敬する。それに比べて・・だよね。あのおじいさん。

三歳の翁、百歳の童子ってことわざを思い出した。

こと子
こと子

見習わないとね。あの子のお手本になるような大人にならないと恥ずかしいわ。

このようなケースで使えますね。

まとめ

「三歳の翁、百歳の童子」のことわざに例えられるようなお年寄りにならないために、それぞれが意識を高くもって年齢を重ねたいですよね。

ただの頑固な年寄りになって、迷惑がられるような存在にならないように気をつけましょう。