「あんころ餅で尻を叩かれる」ということわざをご存知でしょうか。
あんころ餅によくにた牡丹餅もよくことわざに使われますよね。
いったいどんな意味があるのか、「あんころ餅で尻を叩かれる」の使い方など、詳しく解説します。
「あんころ餅で尻を叩かれる」の意味とは
「あんころ餅で尻を叩かれる」とは、
思いがけず、うまい話や幸運が自分のところに舞い込んでくる。
ということを例えたことわざです。
そもそも、あんころ餅で尻を叩かれることなんて、現実的に考えればありませんよね。
そんな現実に起こらないようなことをたとえても、幸運なことなので喜びます。
あんころ餅のような柔らかいお菓子で、尻を叩かれても痛いわけじゃないので、思いがけない幸運を表現するのに用いられたのでしょう。
「あんころ餅で尻を叩かれる」に似たことわざ
「あんころ餅で尻を叩かれる」によく似たことわざと言えば、「棚から牡丹餅」を思い浮かべる人が多いでしょう。
「棚から牡丹餅」は、「棚ぼた」なんて略して使われるほど、広く認識されています。
ですが、「あんころ餅で尻を叩かれる」に似たことわざは他にもあります。
「牡丹餅でほっぺたを叩かれる」
このように、あんころ餅を牡丹餅に入れ替えて、「尻」を「腰」や「頬」に変えたことわざがあります。
「あんころ餅で尻を叩かれる」の例文
「あんころ餅で尻を叩かれる」はどんな場面で使うのか、例文を使ってご紹介します。

いつも仕事が長続きしないA子にね、お金を貸してたの。

うそ、ヤバいじゃん。
お金は簡単に貸しちゃダメだよ。

そう思ってたんだけど、A子も色々と大変な事情があるのを知っているから、断れなくって・・。

口約束で貸したの?

まあ、そういうこと。

じゃあ、返ってこないかもね。

それがさ、貸した金額よりもかなり上乗せされて返してくれたの。倍に近いくらい上乗せされてて。

そんなことある?

どうやら、A子が一念発起して始めたネットショップが大成功して、すごく儲かってるらしい。
私が貸したお金が資本になったから、投資したようなものだからって、上乗せして返ってきたのよ。

普通はそういうのって友情も壊れるし、諦めないとダメな結果になるのにね。
そういうこともあるんだ。

しかも、A子の仕事を副業で手伝うことになったのね。
本業とほとんど同じくらいの報酬なのよ。
「あんころ餅で尻を叩かれる」ってこういうことなんだな。

ウソみたいな話だけど、あるんだね、そういう思いがけないことって。
このような会話で使える言葉です。
若い人が使うと、ちょっと驚かれるかも知れませんね。
関連記事:【夜食過ぎての牡丹餅】とはどんな意味?どういうときに使うの?
まとめ
「あんころ餅で尻を叩かれる」ということわざのようなことがリアルに起これば嫌ですよね。
いくら痛くなくても、ベタベタするし。
でも、思いがけない幸運はぜひ自分の身に起こって欲しいものです。