【おがくずも言えば言う】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「大鋸屑(おがくず)も言えば言う」ということわざを、聞いたことがありますか?

あまり使われていないので、初めて聞いた人もいると思います。

聞いたことがあっても、どんな意味なのか知らない人も多いでしょう。

「大鋸屑(おがくず)も言えば言う」の意味や、どのような使い方をするのかなど、解説したいと思います。

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「大鋸屑も言えば言う」とは

大鋸屑とは、鋸(のこぎり)で木材を切った時に出る細かいくずのことです。

ちなみに、鉋(かんな)を使った時に出るのは「鉋屑(かんなくず)」です。

「大鋸屑も言えば言う」とは、

理由をつけようと思えば、どんなことにも理由をつけられる。

という意味のことわざです。

大鋸屑は、細かい木のくずなので、使い道はないと思われますが、理由をつければ色々使い道は考えられるということから、このことわざが生まれました。

無用なものでも、理屈次第で使えるものになるという意味なので、良い意味のことわざとしても使います。

しかし、屁理屈のような理由をつけることに対して使われることもあります。

良い意味なのかどうかは、前後にどんな会話があったのかによって、聞き分けないといけません。

勘違いしやすいので、気を付けましょう。

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「大鋸屑も取柄」の意味とは

「大鋸屑も言えば言う」と同じ意味のことわざだと勘違いされやすいのが「大鋸屑も取柄」です。

「大鋸屑も取柄」とは、

どんなに無用なものに見えても、何か役に立つことがあるものだ。

という意味です。

大鋸屑は、使い道など無いように思われますが、意外と使えるのです。

例えば燃料です。

とても着火しやすいので、良い燃料になるでしょう。

湿気を吸収させて、カビなどの発生を防ぐために使われたり、床や壁の防音素材の材料に使われることもあったそうです。

「大鋸屑も言えば言う」は、どんなことも理由がつけられるという意味に対して、「大鋸屑も取柄」はどんなものでも使い道はあるという意味です。

とても似ているように感じてしまいますが、伝えようとしている意味は違うのですよね。

「大鋸屑も取柄」と似ている意味のことわざがあります。

茶殻も肥になる

捨ててしまうような出がらしの茶殻でも、土に戻せば肥やしとして使えます。

「茶殻も肥になる」とは、無用に見えるものでも、使い方次第で使い道はあるという意味です。

腐り縄にも取り所

腐った縄では、何の役にも立たないので、捨てるしかないと思えばそれまでのこと。

「腐り縄にも取り所」とは、使い道を考えれば、何かに使えるのでムダにしてはいけないという意味です。

曲がり木も用い所がある

曲がったいる木でも、使うところによっては、真っ直ぐな木よりも役に立つかも知れません。

「曲がり木も用い所がある」とは、見た目には役に立たなそうなものでも、工夫次第では使えるところがあるという意味です。

まとめ

「大鋸屑も言えば言う」とは、どんなことも理由をつけようとすればつけられるという意味だったのですね。

無駄なものは無いという意味としては、「大鋸屑も取柄」ということわざがあるので、間違えないようにしましょう。