【馬の背を分ける】ということわざの意味とは?どんな時に使うのか!

ことわざ・慣用句

馬を使ったことわざと言えば、馬の耳に念仏というのを真っ先に思い出す人も多いのではないでしょうか。

私はそうです。

馬の耳に念仏は、子供のころに何度も親や先生に言われたからかもしれませんね。

ちなみに馬の耳に念仏の意味は、注意しても何に意味も効果もないということです。

大人の手を焼かせる子供だったのでしょう・・反省してます。

では、馬の背を分けるとはどんな意味を持っているのでしょう。

馬の背を分けるということわざの使い方も含めて調べてみました。

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馬の背を分けるの意味とは

馬の背を分けるとは、局地的に天候が違う様子を伝えることわざです。

急な雨や夕立などは、山を境にして向こう側とこちら側では全く様子が違うことがあります。

天気予報などを見ていると、山に雲がぶつかって天候が変わるという説明を気象予報士がしているので、山は天気に大きく影響するのでしょう。

日本列島は火山の噴火によってできたので、山々が連なるところで天候がはっきり分かれることも多いわけです。

馬の背を分けるとは、馬の背を山々が連なった山脈に見立ててたことわざです。

たしかに馬の背中は、山々が連なる山脈に似ていますよね。

馬の背を分けるの使い方

馬の背を分けるということわざの使い方は、最近よくあるゲリラ豪雨にピッタリです。

ゲリラ豪雨とは、雨の予報が難しく、どこに発生するか予測しにくい雨雲によって局地的に激しい雨が降ることです。

車で走っていると、さっきまで激しい雨が降っていたのに、急に道路が乾いていることに驚くことがあります。

ほんの少し走っただけなのに、まったく降っていなかったところと激しい雨が降っていたところがある時に、「まるで馬の背を分けるような天気だ」というのが使い方としては適しています。

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夕立とゲリラ豪雨の違い

局地的に急な激しい雨が降ることをゲリラ豪雨と言うようになってしばらく経ちますが、昔は夏の夕方などに一時的に激しい雨が降ることを夕立と言っていました。

夕立とゲリラ豪雨は何が違うのでしょうね。

夕立というくらいなので、夕方に降る局地的な激しい雨。
ゲリラ豪雨は時間に関係なく降る激しい雨。

こんな感じなのか・・と思って調べてみると、夕立もゲリラ豪雨も気象庁が使うことはないので、気象用語としての正しい定義はないそうです。

夕立は、暑い夏のザっと降るとその後に涼しい風が吹くような情緒的な様子を伝える言葉としてピッタリです。

ゲリラ豪雨は、夕立のような情緒はなく、予報が難しいゲリラ的な豪雨ということで、注意を促すために印象的な表現をテレビの天気コーナーなどで使うようになった言葉ということです。

まとめ

馬の背を分けるような雨の降り方にすっかり慣れてしまった今日この頃です。

日本は夕立のような情緒的な言葉が似合わない気候の国になってきたのでしょうか。