【手塩にかけて育てる】の「手塩」とはどんな塩のこと?

ことわざ・慣用句

「手塩にかけて育てた~」というのは、とても大切に育てたという意味として、日常的に使われています。

そこで疑問です。

手塩とはどんな塩のことなのでしょうか。

そこで、手塩とはどんな塩のことなのか解説しましょう。

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【手塩にかける】とは

「手塩にかける」とは

自分で色々と面倒を見ながら、大切に育てる。

という意味です。

大切に手をかけて育てるという意味として使われているのは、間違いではありません。

「手塩」とはどんな塩?

「手塩にかける」ということわざに使われた「手塩」とは、手につける塩のことではありません。

きゅうりの塩もみとか、肉や魚に塩味をつけるために手の平に塩をつける時の塩のことだと思っている人も多いと思います。

ですが、手塩とは食卓に置いてある塩のことなんです。

一般の家庭には、食卓に常に塩が置いてあることはないかも知れません。

ですが、飲食店では食塩が置いてあることがありますよね。

あれは、自分の好みの塩味に仕上げるためのものです。

味の好みは人それぞれ違うので、飲食店などでは、塩味を控えめにしていることもあるので、最終的に食卓で塩味を調整して自分好みにするために置いているのです。

それを手塩と呼ぶのですが、知らない人の方が多いのではないでしょうか。

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「手塩にかける」と似ている言葉

大切に育てるという意味の「手塩にかける」ということわざに似ていることわざや言い回しも色々あります。

「丹精込めて~」も大切に手をかけるという意味です。

丹精とは、真心とか、誠心誠意という意味なので、手塩にかけるよりも、精神的な表現です。

「手間暇かけて~」というのも、同じような意味で使われます。
手間暇とは、労力と時間ということです。

どちらかというと、「手塩にかけて」に近いのは、丹精よりも、手間暇の方でしょうね。

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「手塩をかける」は間違い?

食卓に置いてある塩のことを手塩というので、自分で手をかけて面倒を見て育てることを「手塩にかける」というのですが、「手塩をかける」となるとちょっと意味が変わってきます。

「手塩をかける」では、本当に食卓にある塩をかけて自分好みの味に仕上げることになってしまいます。

今は、食卓にある塩で味のことを手塩と呼ぶ人もほとんどいないので、「手塩にかける」の誤用と思われてしまうので、気をつけましょう。

まとめ

手塩は、さかのぼると、食卓のお清めのために盛られた塩だったという説もあります。

何気なく使っている「手塩にかける」ということわざには、そんな深い意味があるなんて・・・って感じですね。