【憎き鷹へは餌を飼え】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「憎き鷹へは餌を飼え」ということわざを知っていますか?

そもそも憎き鷹という例えが、一般的ではありませんよね。

しかし、昔から鷹匠という職業があり、鷹を飼いならして狩りに使ったりすることもありました。

鷹という鳥の特徴について、多くに人たちが認識している時代に生まれたことわざなので、今の時代にはあまり使われなくなったのでしょうね。

今回は、あまり使われなくなり、意味を知る人が少なくなっている「憎き鷹へは餌を飼え」ということわざの意味をご紹介します。

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「憎き鷹へは餌を飼え」の意味とは

「憎き鷹へは餌を飼え」とは、

逆らってばかりで、なかなか思うように従ってくれない人には、厳しく言って従わせようとするよりも、利益を与えて手なずける方が得策だ。

という意味があります。

思うように言うこと聞いてくれない人のことを鷹に例えているのは、鷹を思い通りに手なずけるのが難しいからです。

鷹を自由自在に操る鷹匠は、何年も鷹と過ごして餌を与えて信頼を築かないといけません。

手なずけるのが難しい鳥としてよく知られているからこそ、逆らってばかりで言うことを聞かない人物に例えることわざに用いられることになったのでしょう。

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懐柔作戦は歴史上の人物が得意とする

「憎き鷹へは餌を飼え」ということわざは、扱うのが難しい人物へは、美味しい餌で手なずけた方が簡単だという意味です。

これは、歴史上に名を残している人物も得意とした人がいました。

例えば豊臣秀吉は有名です。
豊臣秀吉と言えば、百姓から織田信長の家臣になり、関白の座まで上り詰めた人です。

この人は、戦も強かったのですが、真正面に戦うよりも、調略による裏切りをさせて、戦う前から有利な状態にするのが得意でした。

これは武田信玄も同じですが、どちらにも人の心を動かすのが得意だった優秀な軍師がついていたからだと言われています。

逆らう敵には、真正面から戦うよりも、相手の利益になることをエサにして、こちらの味方にした方が犠牲も少ないので得策です。

そういう作戦が上手な人が、戦国時代を生き残っていったのではないでしょうか。

同じく戦国武将の織田信長は、エサを与えることも得意だったようですが、恐怖による支配も大きかったため、敵を多く作ってしまったという説があります。

強さだけを全面に出すよりも、美味しいエサで飼い慣らす方が余計な敵を作らないので、自分自身の安全も守れるのでしょうね。

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まとめ

「憎き鷹へは餌を飼え」ということわざの意味を知らない人が多いのは、鷹が身近な存在ではなくなったことも影響しています。

人間関係をスムーズにするためのヒントになることわざなので、意味を理解すれば使える場面もあると思います。

逆らってばかりの人に対して困ってしまったら、「憎き鷹へは餌を飼え」を思い出してみましょう。