道理百遍、義理一遍とはどんな意味?正しい使い方とは?

ことわざ・慣用句

道理百遍、義理一遍(どうりひゃっぺん、ぎりいっぺん)ということわざの意味をご存知でしょうか。
文字だけ見てしまうと、難しい意味なの?って感じてしまうますが、読んでみると単純な言葉のような気がします。

声に出して読んでみると勢いがいいよね

 

どんな場面で使うんだろう・・

道理百遍、義理一遍の意味を解説しましょう。

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道理百遍、義理一遍とは?

道理百遍、義理一遍は、人の心を動かす方法を教える言葉です。

人の気持ちを動かすためには、道理を何度も説明するよりも、その人の心にしみるようなことを義理を尽くすようなことをたった一度でも行う方がよほど効果的だということです。

と言いますと?

正しいことを何度もお説教みたいに口で説明されても、それを聞かされる側の立場になると退屈で聞き飽きてしまいます。

ですが、言葉にしなくても親切にしてくれた人には心を動かされるものです。

言葉で人の心を掴むのは難しいということですね。

言葉で心を動かすコツとは

道理百遍、義理一遍が表しているように、人は説教や説得という方法ではなかなか気持ちが動くことはありません。

普通の人は、言葉で感動させるよりも、行動で示した方が相手の気持ちに伝わると思います。

ですが、言葉だけで人の気持ちを掴み、感動させる人もいます。

そういう人はリーダーになり、大勢の人をまとめていくことができるので、経営者とか政治家などに向いています。

とくに政治家は言葉で人の気持ちを動かせないのは致命的です。

何しろ政治家は選挙で投票してもらわなければ政治家になれません。

そのためには、演説をして大勢の人の気持ちに訴えかけていかなければいけません。

演説で心を掴める政治家は、組織票とかなくても支持されるのです。

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義理とはどんな意味?

道理百遍、義理一遍という意味では、義理は人の気持ちを動かすための方法だと伝えています。

ですが、義理というのはあまり意味で使われないことも多くなっています。

例えばバレンタインデーに女性が男性に贈る義理チョコは、仕方なくしていることです。

そこには愛情はもちろん、感謝や親しみもないのが義理チョコです。

義理という言葉には色々な意味があります。

人として行うべき正しいこと。
自分に利益はなくても人と付き合う上でしなければいけないこと。

本来はこのような意味でした。
義理チョコは、人付き合いのためにしたくなくてもしなければいけないという暗黙のルールが生んだ風習です。

道理百遍、義理一遍とは、言葉よりも義理を尽くす方が良いというのは、たしかにあるかも知れません。

義理チョコを渡さない人よりも、義理チョコを渡す人の方がやさしくされたりすることがありますからね。

まとめ

世の中を上手く渡っていける人は、言葉で人を感動させる魅力的な人じゃないとダメだと思っているとしたら、そうでもないみたいです。

口よりも一度の義理の方が心を動かせる可能性があるのです。
義理も悪くないですね。