【腹が立つなら親を思い出せ】とはどんな意味で使う言葉なの?

ことわざ・慣用句

「腹が立つなら親を思い出せ」ということわざは、怒りの感情に支配されそうな人に対して使う言葉です。

腹を立てて、怒りに任せて行動するのを抑えるためのことわざは、「腹が立つなら親を思い出せ」の他にもあります。

喜怒哀楽の中でも、怒りの感情はコントロールするのが難しいからなのでしょうね。

今回は、「腹が立つなら親を思い出せ」のように腹を立てた時に思い出したい言葉を集めてみました。

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「腹が立つなら親を思い出せ」とは

「腹が立つなら親を思い出せ」の意味は、この言葉通りです。

もしも激しい怒りの感情が湧いて、その感情のままに行動すれば、事件沙汰になることだって考えられます。

一時の怒りを抑えられずに、事件を起こすような結果にならないためにも、怒りの感情が湧いた時は親の顔を思い出して冷静になりなさいという意味です。

もしも息子や娘が事件を起こすようなことになれば、親はひどく悲しむはず。

親を悲しませないためにも、腹を立てた時は親の悲しむ顔を想像してみると冷静になれると伝えているのです。

親のいない子供や、親の愛情を受けずに育った子が、正しい道を反れてしまうことが多いと言われてしまうのは、親の悲しむ顔を想像して、感情を抑えることができないからだと思われるのでしょう。

「腹立てるより義理立てよ」とは

「腹を立てるよりも義理立てよ」とは、腹を立てても何のメリットもないから、どうせ立てるなら義理を立てた方がよほど自分のためになるという意味です。

義理とは、物事の正しい筋道という意味です。

義理チョコに代表されるように、本心ではそう思っていないけど、そうすることが社会的に正しいと思われそうだから行うこととして使われる義理は、少し意味が変わってしまいましたね。

本来は、正しい道、守るべき道理という意味でした。

怒りの感情は、周りの人にも迷惑をかける危険があります。

だったら、義理を立てる方が自分のためだと言われれば、その通りです。

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「腹は立て損、喧嘩は仕損」とは

「腹は立て損、喧嘩は仕損」とは、どちらも何の得もなく、自分が損するだけだという意味です。

腹を立てるから喧嘩になるので、腹を立てずに怒りの感情を抑えるように教えている言葉です。

似たような意味で「短気は損気」という言葉もあります。

気が短くて、すぐに怒りを露わにするような人は、周囲の人も気を使います。

カーっとなった時に、その怒りを抑えることが大切です。

「言いたいことは明日言え」とは

「言いたいことは明日言え」とは、「腹を立てる」という言葉は含まれません。

ですが、「言いたいこと」は腹を立てて発する言葉という意味が含まれているのです。

カーっとなって発する言葉は、相手を傷つけてしまうし、争いが大きくなれば自分自身も傷つきます。

怒りの感情を乗せた言葉が口から出そうな時は、ぐっとこらえて、一晩寝てると怒りも収まる可能性があります。

冷静になってから伝えれば争いを避けられる可能性も高いので、「言いたいことは明日言え」と教えているのです。

まとめ

腹を立てた時に思い出して、怒りを抑えようとする言葉を集めてみましたが、あなたはどれが効果がありそうですか?

「腹が立つなら親を思い出せ」は、感情に訴える効果がありますよね。

私は「腹は立て損、喧嘩は仕損」が、リアルに効果がありそうな気がします。