電車の中、病院の待合室など、色んな場所で人々の様子を観察すると、スマホや本や新聞をかなり離している人を見かけます。
いかにもシニア世代だとわかる人なら「ああ老眼なのね」と納得しますが、見た目にはまだ若そうな人でもスマホから目がかなり離れている人もいます。
見た目じゃ年齢はわからないということでしょうか。
若そうに見えても、きっと老眼の兆しですよね。
ハズキルーペの出番じゃないか!
小さすぎて見えない文字が多すぎる(笑)
ハッキリ見えて目が疲れないのよ~
みんな好きだな、ハズキルーペのコマーシャルが。
それはさておき、老眼は遠視と同じだと思っていませんか?
え?違うの?
同じでしょ~、遠くがよく見えるんだから
ね、そう思い込んでいる人が多いです。
老眼と遠視の違いについて解説します。
老眼と遠視は同じではない!違いとは?
何となく視力の良い人は老眼になりやすいとか、根拠のない俗説が色々あるので勘違いしてしまいますよね。
老眼と遠視の違いについて見てみましょう。
老眼とは
老眼というのは、眼球の中にあるレンズの役割をする水晶体を厚くしたり、薄くしたりする機能が老化現象によって弱まることです。
水晶体は遠くを見る時には薄くなり、近くを見る時には厚くなります。
ですがそれをするのは毛様体筋という筋肉です。
筋肉は老化すると弱くなるのはわかりますよね?
老化が進めば筋肉も低下します。
だから目の中の筋肉も老化によって機能が低下してしまい、水晶体を厚くしたり薄くするのもスムーズにできなくなってしまうのです。
老眼の初期症状は、近くを見ていて遠くを見るとピントが合うまでに時間がかかり、ジワジワとピントが合ってきます。
そこからさらに老眼が進むと、近くのものを見るとぼやけてしまうので、遠くに離してしまうのです。
老眼の症状がひどくなると、時間をかけてもピントが合わなくなってしまいます。
遠視とは
一般的に遠視は遠くがよく見えるのに近くが見えにくいと思われています。
ですがほんとはそうじゃなくて、遠視は水晶体から網膜にそのまま入らずに、屈折してしまうのでピントがなかなか合わないのです。
だから遠視は近くも遠くも見えずらいので、視力が1.5以上の人だから遠視というわけではないのです。
遠視は近くも遠くもピントがなかなか合わないので、目を使う作業をすると非常に疲れやすいのです。
ただ、老眼鏡と遠視用の眼鏡は、レンズが凸を使うので、老眼と遠視は同じだと勘違いされることがあります。
近視の人は老眼になりにくい?
老眼と遠視が同じ物だと勘違いされている理由はよくわかりませんが、こんな話を聞いたことがありませんか?
「近眼の人は老眼になるのが遅い」という都市伝説的な話です。
これはまったくの勘違いの思い込みのようで、近眼の人でも老眼になる年齢が遅くなるわけではないのです。
老眼が近くを見るとぼやけるので、近視のようにもともと近くしかよく見えない場合は老眼の症状がわかりにくいのは確かです。
ですが近視の人でも老眼になります。
近視の人が老眼になると、メガネをかけているとピントが合わなくなるので、メガネを外せば近くを見ることができます。
ですが老眼になれば近視が治るわけじゃないので、視力矯正しなければ遠くを見ることができないので、近視の人が老眼になると遠近両用というメガネが必要になるわけです。
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まとめ
老眼と遠視は同じものとか、近眼の人は老眼になりにくいとか、意外と誤解している人は多いようです。
いずれにしても、誰でも老化するのは間違いないので、いつかはハズキルーペのお世話になるのかも。